木更津と川崎をつなぐ「東京湾アクアライン」は、交通量が多く渋滞しやすい道路です。
なぜ、こんなにも渋滞が多いのでしょうか。今回は、東京湾アクアラインの渋滞がひどい原因やしやすい時間帯について解説します。渋滞を回避して快適なドライブを叶える方法もご紹介しますので、ドライバーの方はぜひチェックしてみてください。
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東京湾アクアラインの渋滞がひどいのはなぜ?
東京湾アクアラインが渋滞する原因 |
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・通行料金が安くなり、交通量が増えたから ・途中で勾配が変わるから ・合流地点や分岐点が多いから |
東京湾アクアラインを利用しているドライバーの中には、「なぜ渋滞がひどいのか?」「毎回同じ場所で渋滞している」と疑問に思われる方も多いでしょう。 東京湾アクアラインが頻繁に渋滞するのは、料金体制や構造など主に3つの原因があると考えられます。
通行料金が安くなり、交通量が増えたから
東京湾アクアラインが渋滞する1つ目の原因は、ETC割引の導入によって利用するドライバーが大幅に増えたことです。
東京湾アクアラインが開通した当時は、普通車で現金利用の場合4,000円の通行料でした。その後、段階的に通行料の割引が行われ、2023年5月現在、普通車でETC利用の場合8割引の800円まで安くなっています。
千葉県の発表によると、実際の交通量は割引開始前の2008年が1日あたり2万800台であったのに対し、割引後の2020年には約2.1倍の4万4100台まで増加したとあります。
また、東京湾アクアラインの周辺には、次のように人気スポットが多いです。
・コストコホールセール木更津店 ・三井アウトレットパーク木更津 ・川崎ゴルフセンター |
リピート利用するファンやゴルファーが気軽にアクセスしやすくなったことも、交通量増加の理由として考えられるでしょう。
途中で勾配が変わるから
渋滞がひどい2つ目の原因として、東京湾アクアラインの勾配の変化が考えられます。
川崎浮島ジャンクション(JCT)付近や海ほたるパーキングエリア(PA)付近では、土日を中心に渋滞が多く発生しています。これらは、「緩やかな上り坂から急な上り坂」と「急な下り坂から緩やかな下り坂」がつながっており、勾配の変化が多く見られる道路です。
ドライバーの心理において、勾配の変化がある場所は速度低下が発生しやすいといわれています。低下が後続車に波及した結果、渋滞を引き起こしてしまうことが考えられるでしょう。
合流地点や分岐点が多いから
渋滞する3つ目の原因は、東京湾アクアラインに合流地点や分岐点が多いことです。
川崎方面のトンネル出口付近には、「木更津金田IC」・「海ほたる」・「川崎浮島JCT」と3つの分岐があります。走行に慣れていないドライバーであれば、方向を見極めるまでに時間がかかり減速・渋滞の原因になるでしょう。
また、トンネルの出口付近は上り坂の道路です。「分岐点の多さ」と「勾配の変化」が重なり、渋滞が発生する悪循環を招いてしまうと考えられます。
東京湾アクアラインが渋滞しやすい時間帯
東京湾アクアラインが渋滞しやすい時間帯 |
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・下りは朝7時など早い時間 ・上りは正午から夜までの時間 ・土日は10時から19時まで |
あらかじめ渋滞の多い時間がわかっていれば、その時間帯を避けて快適に東京湾アクアラインを走行できるでしょう。
渋滞を避けたいドライバーの方に向けて、東京湾アクアラインで渋滞が発生しやすい時間帯について解説します。
下りは朝7時など早い時間
神奈川方面から千葉方面に向かう下り線は、千葉方面にお出かけや通勤で利用する車が多いです。よって、朝早くから出かけたり通勤したりするドライバーが多い「朝7時頃」は、渋滞が発生しやすい時間といえます。
特に、川崎浮島JCTあたりは分岐が多く上り坂でもあるため、多方面から車が流入し混み合うエリアです。海ほたるPA付近も混み合いやすく、通過するまでに15〜30分程度かかることが多くあります。
上りは正午から夜までの時間
千葉方面から神奈川方面に向かう上り線は、正午から夜の時間までが混み合う傾向に。この時間帯は、平日・土日を問わず渋滞が発生しやすいです。
特に、入り口の木更津金田ICや出口にあたる川崎浮島JCTが混み合い、通過するまでに30分ほどかかるケースがあります。海ほたるPA付近も、30〜50分前後の渋滞が発生しやすいでしょう。
渋滞を避けて帰宅するのであれば、20時以降の利用がおすすめです。
土日は10時から19時まで
土日に関しては、上下線ともに観光客などで賑わうため、東京湾アクアライン・海ほたるの混雑が常態化しています。10時から19時頃までは混雑必須のため、少し早めに出かけ、遅めの帰宅がおすすめです。
特に、海ほたるへ休憩や観光に立ち寄る場合、入場と出場だけでも30分以上の時間がかかる場合があるので事前に渋滞情報を確認しておくと安心でしょう。
東京湾アクアラインの渋滞対策
東京湾アクアラインの渋滞対策 |
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・ペースメーカーライトの設置 |
東京湾アクアラインでは頻繁に渋滞が発生していますが、緩和する対策も取られています。NEXCO東日本が取り組んでいる東京湾アクアラインの渋滞対策について、詳しく見ていきましょう。
ペースメーカーライトの設置
東京湾アクアラインでは、渋滞解消に向け川崎浮島JCT付近の上り坂に、青い光が一定間隔で光る「ペースメーカーライト」を設置しています。進行方向に向かって一定間隔にライトが光ることで、ドライバーの無意識な速度低下を抑制し渋滞の予防を行う装置です。
2015年時点では、ライトの設置により渋滞回数・渋滞損失時間ともに減少したとの報告がありました。しかし、その後東京湾アクアラインの交通量は増加しており、渋滞の完全解消には至っていないのが現状です。
東京湾アクアラインの渋滞を回避する方法
東京湾アクアラインの渋滞を回避する方法 |
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・渋滞しやすい時間帯を避ける ・抜け道へ迂回する ・ATISの交通情報アプリを使う |
渋滞解消の取り組みは実施されているものの、完全な解消に至ってはいません。そこで、ここでは渋滞をできる限り回避するための3つのポイントをご紹介します。
渋滞しやすい時間帯を避ける
東京湾アクアラインでは、先に解説したようにある程度渋滞しやすい時間帯が決まっています。この時間帯をうまく避けることで、スムーズに通行できるでしょう。あらかじめ渋滞情報をチェックし、自宅を出る時間や帰宅時間などを調整して利用するのがおすすめです。
もし、時間を調節しても道が混んでしまったら、途中でショッピングや食事に立ち寄って、もう少し時間をつぶしてみるのもひとつの手。そのときの交通状況に合わせて、臨機応変に対応してみましょう。
また、木更津や川崎でイベントが行われるタイミングはとくに混雑が予想されます。東京湾アクアラインの交通情報だけでなく、周辺施設の情報収集も重要です。
抜け道へ迂回する
東京湾アクアラインが混雑している場合は、あえて利用しない選択もあります。首都高湾岸線、京葉道路などの迂回ルートを利用する方が、トータルの所要時間を減らせることもあるでしょう。
ただし、迂回ルートそのものが混雑している可能性も。せっかく抜け道を選んでも、渋滞にハマってしまっては意味がありません。迂回ルートのリアルタイム渋滞情報もしっかり確認しましょう。
ドライバーの心理において、勾配の変化がある場所は速度低下が発生しやすいといわれています。低下が後続車に波及した結果、渋滞を引き起こしてしまうことが考えられるでしょう。
そこでおすすめなのが、「ATIS」の交通情報アプリです。ATISのアプリを使えば、さまざまな高速道路の渋滞予測や交通情報をチェックでき、スムーズな走行が叶います。
ATISの交通情報アプリを使う
ATISの交通情報アプリは、5分ごとの渋滞や規制情報を考慮し、最速・最良の高速道路ルートを案内してくれます。これから走行するルート上の渋滞傾向も把握可能。
さらに、実際の交通状況が見えるライブカメラや、ポイントごとの通過予想時刻も表示されます。マップで全体の渋滞状況を確認しながら、迂回ポイントをひと目で見極められるでしょう。所要時間や到着時刻の確認を簡単にすることができます
ATISアプリで東京湾アクアラインの渋滞を回避して快適なドライブを
東京湾アクアラインの渋滞は、料金割引や交通量の増加、勾配の変化や合流地点・分岐の多さなどが原因で発生します。渋滞対策によって緩和が進む中でも、渋滞状況は刻一刻と変化していくものです。柔軟に対応できるよう、ドライバーは渋滞を回避するための工夫をする必要があるでしょう。
渋滞を避けて東京湾アクアラインを走行するには、交通情報のチェックが必須。「ATIS」の交通情報アプリなら、走行ルートの渋滞予測や規制情報をいち早くキャッチできます。最短・最良のルートが提示されるので、快適なドライブが叶うでしょう。ぜひ、ATISアプリを活用して、お出かけを満喫してください。