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2026.07.28
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トヨタ本気の「“小さな”FRスポーツカー」が楽しそう! 軽量ボディ&ロングノーズに「6速MT」搭載! “走る喜び”堪能できる「後輪駆動」がウレシイ! レトロな「丸目ライト」もカッコいい「小型クーペ」S-FRとは!

トヨタ本気の「“小さな”FRスポーツカー」が楽しそう!

 クルマ好きが熱い視線を注ぐモーターショーでは、時にその後の市販化を強く熱望される「伝説的なモデル」が誕生します。

【画像】超カッコイイ! これがトヨタ本気の「小さなFRスポーツカー」です!(26枚)

 今から10年以上前の2015年に開催された「第44回 東京モーターショー」において、トヨタブースに登場した一台のクルマが世界中から大きな反響を呼びました。

 それこそが、クルマを操る根源的な楽しさを追求して生み出されたコンパクトスポーツカーのコンセプトカー「S-FR」です。

 当時、トヨタのラインナップにはすでに本格スポーツカーである「86(ハチロク)」が存在していましたが、このS-FRはさらに身近で、若者や誰もが気軽にドライビングを満喫できるエントリーモデルという立ち位置で企画されました。

 会場でひと際目立つ鮮やかなイエローのボディには、スポーツカーの王道とも言えるロングノーズ・ショートデッキのプロポーションを採用。

 全長3990mm×全幅1695mm×全高1320mmという、日本の道路環境でも持て余すことのない非常にコンパクトな5ナンバーサイズに収められていました。

トヨタ本気の「“小さな”FRスポーツカー」が楽しそう!
トヨタ本気の「“小さな”FRスポーツカー」が楽しそう!

 その一方で、フロントマスクにはレトロで愛嬌のある丸型のヘッドライトと、大きく口を開けたようなフロントグリルが組み合わされており、親しみやすさと同時に、路面に吸い付くようなワイド&ローの力強さが絶妙なバランスで同居しています。

 どこかクラシカルでありながら新しさも感じるこの独特のスタイリングは、見る者に「これに乗って休日のワインディングを走ってみたい」と思わせる不思議な魅力に満ちていました。

 この見た目の愛らしさとは裏腹に、走りに直結するメカニズムは非常に本格的な造り込みがなされています。

 車名の「S-FR」が示す通り、フロントにエンジンを搭載して後輪を駆動するFRレイアウトが採用されました。

 また、エンジンを可能な限り車体の中央寄りに配置するフロントミッドシップ方式を取り入れることで、スポーツカーにとって最も重要とされる理想的な前後重量配分を追求。

 さらに、徹底的な軽量化によって車重は1トンを切るレベルまで絞り込まれていたとされており、そこにドライバーの意志をダイレクトに伝える6速MTが組み合わされました。

 大排気量のハイパワーエンジンで直線距離を駆け抜けるのではなく、軽快なフットワークを活かしてコーナーをひとつひとつクリアしていくような、純粋な操る喜びに焦点を当てた設計思想が貫かれています。

 さらに、ドアを開けて乗り込むインテリア空間も、走りに集中するためのミニマムかつ機能的な仕上がりです。

 無駄な装飾を削ぎ落としたシンプルなインパネ周りには、フルデジタルのメーターパネルが配置され、エアコンの吹き出し口などに外観と同じ丸みのあるデザインモチーフを取り入れることで、車内外で統一されたスポーティでモダンな雰囲気を演出していました。

 先述したように、このS-FRには多くのクルマ好きから市販化を望む声が殺到しましたが、残念ながら今日に至るまで販売ラインナップにその姿を並べることはありませんでした。

 しかし、誰の手にも届きやすい手頃なサイズと価格帯で、日常の移動すらスポーツに変えてしまうようなライトウェイトFRクーペという理想的なパッケージングは、今振り返っても決して色褪せることがありません。

 自動運転や環境性能への対応が加速する現代だからこそ、人と機械が対話するようなアナログな楽しさを真っ向から提示してくれたS-FRの存在感は、今なお人々の記憶のなかでひときわ強い輝きを放ち続けています。

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