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2026.07.16
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新「ヴェルファイアセダン」まもなく公開! 全長5m超えボディの「外装デザイン」刷新! 「V8エンジン×FR」で高級感漂うレクサスLSベースのNATS「大型セダン」進化版がFUEL FESTに登場へ

東京オートサロン2026後も反響続々 公道デビューで広がった注目度

 日本自動車大学校(NATS)成田校の学生たちが手がけたカスタムカー「ヴェルファイアセダン」の進化版が、2026年8月に富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催される「FUEL FEST JAPAN 2026(フューエル フェスト ジャパン2026)」でお披露目されます。

【画像】超カッコイイ! これが“進化した”新「ヴェルファイア セダン」です! 画像を見る!(30枚以上)

 2026年1月の「東京オートサロン2026」で初披露され、大きな話題を呼んだ同車ですが、その後も改良が重ねられてきました。

 2026年7月某日、くるまのニュース編集部はNATS成田校を訪問し、カスタマイズ科を率いる深沢知義学科長に直接取材。

 完成車と思われていたヴェルファイアセダンが、現在も実走行やイベント展示で得た経験をもとに進化を続けていることが分かりました。

 そもそもヴェルファイアセダンは、NATS成田校の学生たちが卒業制作として製作した唯一無二のカスタムカーです。

 製作のきっかけとなったのは、「ミニバンをセダン化したらどうなるのか」という自由な発想でした。

 ベース車両にはFRレイアウトを採用するレクサス「LS460(4代目)」(全長5060mm×全幅1875mm×全高1465mm)を使用し、そのプラットフォームへヴェルファイアのデザインを融合するという大胆な構成を採用しています。

 単なる外装移植ではなく、ボディ各部は鉄板から製作。ボンネットやフェンダー、フロントまわりなども作り直し、ミニバンらしさを残しながらも、違和感のないVIPセダンのスタイルを実現しました。

 低く構えたプロポーションに迫力あるヴェルファイアのフロントマスクを融合させたデザインは大きな反響を呼び、ホワイトを基調とした高級感あふれるインテリアや、公道走行も可能な完成度の高さも高く評価されています。

 東京オートサロン2026では、トヨタの豊田章男会長が「面白い、これ」「パクるかも」とコメントしたことでも話題となりました。

 その後、2026年2月には車検を取得して正式にナンバーを獲得。一般道でのテスト走行を重ねながら改良を続け、3月に開催されたWORK主催イベント「Hotsprings(ホットスプリングス)」では「デモカーセレクト最優秀賞」を受賞するなど、学生製作車の域を超えた完成度が高く評価されています。

7月某日、NATS成田校で取材した「ヴェルファイアセダン」。リアまわりやボンネットなどの現在進行形で改良が進められている。
7月某日、NATS成田校で取材した「ヴェルファイアセダン」。リアまわりやボンネットなどの現在進行形で改良が進められている。

 今回の取材で、深沢学科長に東京オートサロン2026以降の反響について聞くと、「本当に色々な方から反響がありました」と話します。

 また、その反響はイベント会場だけにとどまらず、公道走行を行うなかでも感じられたといいます。

「現在は学校の広報担当が高校訪問などへ乗って行くこともありますが、『今、どこそこを走っていましたよね』という目撃情報がダイレクトメール(DM)で届くこともあります。話題性のあるクルマを作れたというのは良かったかなと思っています。これで自動車業界だけでなく、カスタム業界も盛り上がってくれればいいなと思っています」と深沢学科長は語りました。

 さらに、製作段階から注目を集めていたことで、一般ユーザーからもさまざまな問い合わせが寄せられたそうです。

「『販売するんですか』『私のクルマで作ってくれませんか』『キット化してほしい』といった声が結構入りました」と深沢学科長は振り返ります。

 学生たちの自由な発想から生まれた一台は、単なる卒業制作という枠を超え、自動車業界やカスタムユーザーからも注目を集める存在へと成長しました。

走って分かった課題を改善 ヴェルファイアセダンがさらなる進化

 そんなヴェルファイアセダンですが、現在もアップデートは続いています。なかでも最も大きく変更されたのがリアまわりです。

「もともとはハイブリッド用のアンダーパネルを装着していたのですが、V8エンジンの排気がうまく抜けず、車内に排気ガスや匂いが入ってきてしまいました。そのため、マフラーカッターが装着できるタイプの出口を新設しました」と深沢学科長は説明します。

 ショーカーとして製作された一台でありながら、公道で実際に走らせたことで判明した課題を一つひとつ改善している点も、このクルマならではの特徴といえます。

 それにくわえて、リアビューの印象を大きく変えたディフューザーも新たな見どころです。

「真ん中が少し寂しかったので、エイムゲインさんの純VIP風エアロのような雰囲気を目指しました。レクサス『ES300』のTRD純正ディフューザーを切断してつなぎ合わせています」と話します。

 実物は純正パーツをベースに加工したとは思えないほど自然な仕上がりで、リアバンパーとの一体感も非常に高く、後方から見たワイド感や低重心感がさらに際立つデザインとなりました。VIPセダンらしい重厚感も一段と高められています。

新たなマフラー出口とディフューザーを採用したリアビュー
新たなマフラー出口とディフューザーを採用したリアビュー

 さらにフロントまわりでも進化が予定されています。現在は新たなボンネットを製作中で、その目的はV8エンジンの熱対策です。

 ヴェルファイアセダンのボンネットは、ミニバンのデザインをセダンへ自然に落とし込むため、学生達で新たに製作した象徴的なパーツでもあります。

 新仕様ではスタイリングを維持しながら、エンジンルーム内にこもる熱を効率よく逃がせるよう設計を見直しているといい、見た目だけでなく機能性もさらに高められる予定です。

 完成後も実際に走行を重ねながら改良を続けているからこそ生まれたアップデートといえるでしょう。

 今後の展示予定について深沢学科長は「フューエル フェスト ジャパン2026や、協賛いただいている企業様のイベントなどからも展示のお話をいただいています」と話しており、今後も各地のイベントで進化した姿が披露される見込みです。

※ ※ ※

 一度完成したら終わりではなく、実際に走らせ、イベントへ出展し、そこで得られた経験を次の改良へ反映させる―ヴェルファイアセダンは、まさに進化し続けるプロジェクトカーです。

 今回判明した排気系の見直しやリアディフューザーの刷新、さらには熱対策を兼ねた新型ボンネットの製作からも、学生たちと深沢学科長が細部まで妥協せず理想の一台を追求していることがうかがえます。

 東京オートサロン2026で話題を集めた唯一無二のヴェルファイアセダンは、フューエル フェスト ジャパン2026でさらに完成度を高めた新仕様を披露する予定です。

 学生たちの挑戦から生まれた一台が、次はどのような進化を見せるのか注目が集まります。

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