2026.03.24
NEW

フロントガラスの「黒いツブツブ」なぜ必要? 実は「ありがたい機能」だった…! ルームミラー裏に隠された「“地味に役立つ”安全機能」とは!

フロントガラスの「謎の黒いツブツブ」には意味があった!

 クルマの運転席に座り、ふとルームミラーのあたりを見上げたとき、フロントガラスの上部に「謎の黒いツブツブ」がプリントされていることに気がついたことはないでしょうか。

【画像】「えっ…!」 このガラスに付いた「謎の▲マーク」は何のため?(8枚)

 普段はあまり目立たないため、意識しなければ見過ごしてしまうほど控えめな模様ですが、現行型のクルマであればほぼすべての車種のガラス面に施されています。

 単なる窓ガラスのデザインや飾りだと思われがちなこの黒い点々ですが、実はドライバーの安全と快適な運転環境を守るための、非常に重要な機能が隠されているのです。

フロントガラスの「謎の黒いツブツブ」には意味があった!
フロントガラスの「謎の黒いツブツブ」には意味があった!

 このフロントガラスの上端からルームミラーの裏側周辺にかけて広がる黒いツブツブの正体は、正式名称を「センターバイザー」といいます。

 その最大の目的は、運転中にドライバーがルームミラーを確認する際、前方から差し込む強烈な直射日光のまぶしさを緩和することにあります。

 日差しが強い日や、太陽の位置が低い夕暮れ時などは、運転席と助手席の天井に備え付けられた大きな「サンバイザー」を下ろして光を遮ります。

 しかし、左右のサンバイザーを下ろしても、そのちょうど中間にあるルームミラーの周辺にはどうしても隙間ができてしまい、そこから容赦なく光が漏れ込んできます。

 その厄介な隙間を絶妙にカバーしてくれるのが、このドット状のセンターバイザーなのです。

 もしこの部分を完全に真っ黒なシートで覆ってしまえば、確かに光は完全に遮断できますが、視界が狭くなり車内の開放感も大きく損なわれてしまいます。

 そこで、ドット状のグラデーションにすることで、視界を完全に塞ぐことなく、日光の入射量だけを適度に和らげるという工夫が凝らされているわけです。

 このツブツブの素材はガラスの内面にしっかりと焼き付けられた黒いセラミックであり、自動車業界では「黒セラ」とも呼ばれています。

 シールやフィルムのように後から貼り付けたものではないため、指でこすったりしても剥がすことはできません。

 また、この黒セラは日差しを和らげるだけでなく、フロントガラスのフチ全体をぐるりと囲むようにも塗布されています。

 これは、ガラスとボディを接着している強力な接着剤を、紫外線による劣化から保護するというもうひとつの重要な役割を果たしているのです。

 ちなみに、トヨタ「プリウス」やジープ「ラングラー」など、一部の車種ではこの黒セラ部分にクルマのシルエットが隠されているといった遊び心が施されていることもあります。

 かつてはフロントガラスの上部に青や緑のグラデーションカラーを入れた「トップシェード」という加工も流行しましたが、近年は安全運転支援システム用のカメラやセンサー類がルームミラー周辺に密集して配置されるようになったため、センサーの邪魔になりにくい黒セラのドットパターンが主流となりました。

 ところで、もしお乗りのクルマにこの加工が施されておらず、まぶしさを軽減したい場合は、市販されている「防眩ドットシート」を購入して自分で後付けすることも可能です。

 通常、フロントガラスにフィルムやシールを貼ることは透過率などの厳しい保安基準があり、車検に通らないイメージがあるかもしれません。

 しかし、道路運送車両法の細目を定める告示によれば、フロントガラスの上縁であってガラス開口部の実長の20%以内の範囲であれば、ドライバーが交通状況を確認するための視野範囲の対象外として認められています。

 そのため、車検対応と記された専用のシートを正しい位置に貼れば問題ありません。

 同じ理由で、もともとあるツブツブの上からドライブレコーダーなどを取り付けることも指定範囲内であれば基本的には適法とされています。

 普段は景色と同化して気にも留めないフロントガラスの黒いツブツブですが、実はドライバーの視界を静かに守ってくれる頼もしい存在です。

 次に愛車に乗り込む際は、ぜひ一度上を見上げて、その小さな工夫を確認してみてはいかがでしょうか。

もっと読みたい方はこちら

Application

高速道路の地図が表示されたスマートフォン

ATISID会員に登録して
もっとお得に、もっと便利に

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード
追加料金なしでアプリも付いてくる!
Page Top