冬の光景「ワイパー立て」実はダメだった!? 雪国の“定番対策”思わぬ「破損」リスクにも? 立てないほうが良い理由とは
「ワイパーを立てる」のは正解? それとも不正解!?
雪国やスキー場の駐車場などで、クルマのワイパーが立てられている光景はよく見られます。これは雪の日に駐車する際の「冬の常識」ともいえる対策ですが、一部では立てるべきではないとの声もあります。
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長年の習慣となっているワイパーを立てる行為について、その理由と重要性を解説します。
![「ワイパー立てる」は正解? 意外な破損リスクも[イメージPhoto: yamahide/PIXTA(ピクスタ)]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/12/20251210_yuki.jpg?v=1765328465)
そもそも、なぜ雪の日にワイパーを立てるようになったのでしょうか。
ロードサービスなどで知られるJAF(日本自動車連盟)では、目的地で駐車する際には積雪に備えてワイパーを立てることを勧めています。
その主な目的は、ワイパーのゴムがフロントガラスに凍りついて固着するのを防ぐためです。
日中に降った雨や雪が、夜間の冷え込みによって凍りつくと、ワイパーのゴムがガラス面に張り付いてしまうことがあります。特に、水分を多く含んだ湿った雪やみぞれが降った後に気温が急低下するような状況では、強固に凍りつくリスクが高まります。
もしワイパーを立て忘れてゴムが張り付いてしまった場合、剥がすのに手間がかかるうえ、無理に動かすことでゴムが破損する原因にもなります。
さらに深刻なのは、モーターやリンクアームといった駆動系のパーツへの影響です。
凍結した状態でワイパーを強制的に作動させると、これらの部品に過剰な負荷がかかり、故障を引き起こす可能性があります。こうした問題を回避するための自衛策として、ワイパーを立てる行為が定着しました。
また、ワイパーを立てておくことには、フロントガラスの雪かきがしやすくなるという利点もあります。
ワイパーが寝た状態では除雪作業の妨げになりがちですが、あらかじめ立てておくことで、スムーズに作業を進めることが可能です。
このように凍結対策としては有効な「ワイパー立て」ですが、実はいっぽうで、「雪の降り方や雪質」によっては立てることが「逆効果(破損の原因)」になるケースがあるといいます。
「立ててはいけない」ケースとは
なかでも注意すべきは、「湿った重たい雪」が大量に降るケースです。
水分を多く含んだ重い雪が短時間に大量に積もる場合、立てたワイパーがその重みに耐えきれず、根元(アーム)から折れたり、曲がったりしてしまう恐れがあります。
![状況に応じた臨機応変な対応が求められます[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2024/12/20231211_snow_003.jpg?v=1702292301)
特に突風が吹くような状況では、風にあおられた雪の重みが一気にワイパーを襲い、駆動部を損傷させるリスクが高まります。
また、屋根からの落雪がある場所や、背の高い車から雪が滑り落ちる可能性がある場合、立てたワイパーに雪が直撃すると、テコの原理で大きな負荷がかかり、フロントガラスごと破損する最悪のケースも考えられます。
そのため、気温が低くサラサラした粉雪の場合は立てて、水分が多い重い雪やドカ雪、強風を伴う吹雪などでは寝かせるなど、雪の状況に合わせて臨機応変に対応を変えるのが、令和の「新常識」といえるでしょう。
加えて、フロントガラス全体をカバー(凍結防止シート)で覆ったり、ワイパーとガラスの間に段ボールやタオルを挟むことで、直接の固着を防ぐ対策も有効です。
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JAFは、このほかにも冬の運転に関する注意を促しています。
通常のウォッシャー液や水は凍結する恐れがあるため、寒冷地用の液に入れ替えることが推奨されます。あわせて、運転前には靴についた雪をよく払うことも重要です。
靴に雪が付着したままだと、アクセルやブレーキの感覚が狂うだけでなく、足が滑ってペダルを踏み外し、予期せぬ事故につながる恐れがあるからです。
このように、雪道でのトラブルを防ぐためには、事前の準備と対策が欠かせません。十分な準備や対策をしたうえで、安全に雪道ドライブを楽しみましょう。

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