トヨタ新「“2人乗り”SUV」公開! 400馬力超え&迫力ワイドボディの「高性能」モデル! 大型リアウィングもイイ“スポーティモデル”「bZ タイムアタック」米国に登場
400PS超え&フルエアロ!
2025年11月5日から8日まで米国ラスベガスで開催された「SEMAショー2025」において、トヨタが出展したBEV「bZ Time Attack Concept(ビーズィー タイムアタック コンセプト、以下「bZタイムアタック)」が注目を集めています。
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このクルマは、サーキットとヒルクライムの両方に挑むために専用設計されたマシン。トヨタのBEV技術が持つパフォーマンスの可能性を探るために設計されており、競技用エアロ、モータースポーツグレードのサスペンションのほか、市販モデルを大幅に上回る出力を与えられています。
bZタイムアタックのベース車両は、電動SUV「bZ」2026年モデルのAWD (米国では2026年モデルから「bZ4X」から「bZ」へ車名変更された)で、市販状態でも338PSを発生し、0-60mph(約96.5km/h)加速は4.9秒という強力なスペックを持っています。
bZタイムアタックの開発を担当したのは、トヨタのモータースポーツ・テクニカル・センターのディレクターであるマーティ・シュワルター氏が率いるチームです。
同氏は「目標は単なるショーカーを作ることではなく、bZプラットフォームがモータースポーツの舞台でどこまで通用するかを見ることでした。そのためには、EV競技車の最大のハードルであるバッテリー性能と空力統合に取り組む必要がありました」と述べています。
ワイドボディとフルエアロをEVシャシーに組み込むため、チームはレーザースキャン、CAD開発、大規模3Dプリンティングを組み合わせたハイブリッドアプローチで対応しました。
フェンダーアーチはデジタルでモデル化し、フルスケールで3Dプリントした後、手作業で仕上げています。
このプロセスにはトヨタの「Add Lab(アド・ラボ)」が貢献し、プロトタイピング時間を大幅に短縮しました。
その結果、車高は純正から約152mmローダウンし、トレッドは約152mm拡幅。巨大なリアウイング、サイドスカート、フロントスプリッター、リアディフューザーを備える完全なエアロパッケージが実現しました。
パワートレインは、トヨタR&Dがチューニングした専用ECUキャリブレーションで管理される電気モーターで、300kW(400PS超)を発生します。
足回りにはテイン製の車高調とスプリング、ブレーキにはトヨタのレースプログラムから流用されたホーク製パッドを備えたアルコンのシステムを採用。
シャシーはFIA仕様の4130クロモリ製ロールケージで剛性を高め、室内にはOMP製のHTE-Rレーシングシート(2脚、2人乗り)とハーネスを装備します。
ホイールはBBS製の19インチ、タイヤは305/30ZR19のコンチネンタル「エクストリーム コンタクトスポーツ02」を装着。強力なグリップを確保しています。
ボディワークはPPG製のカスタムパール/ホワイトメタリック、ブラックメタリック、レッドの3色で仕上げられています。
bZタイムアタックは単なるコンセプトカーではなく、次世代EVモータースポーツ開発のためのテスト車両としての位置づけですが、市販化の予定はないとのことです。
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bZタイムアタックは販売されることがありませんが、次世代電動モータースポーツへの期待が高まる1台となりました。トヨタの今後の展開に目が離せません。

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