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2025.11.19
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約232万円! 日産「新型セダン」発表! 「スカイライン」級の全長4.8mサイズ&200馬力超えの「クーペ風モデル」! 豪華リアシートもスゴイ「N6」中国に登場

「スカイライン」級セダン!

 日産が中国市場に投入するPHEVセダン「N6」が正式に発表され、予約受付が開始されました。

【画像】超カッコいい! これが約232万円の日産「新型セダン」です!(77枚)

リアのデザインもイイ!
リアのデザインもイイ!

 日産は大幅な赤字による工場閉鎖や人員削減など暗い話題が続いていますが、一方で中国事業は好調です。

 2025年9月の販売台数は前月比4.7%増の6.15万台を記録、特に2025年4月に中国で発売した「N7」は8月には1万台以上を売り上げるほどの人気を見せています。

 純電動セダンのN7は全長4930 mm×全幅1895 mm×全高1484~1487 mm、ホイールベースが2915 mmと海外向けセダン「アルティマ」よりも少し大きく、開発は以前から合弁を組んでいた「東風汽車」と進められました。

 ここ数年で一気に定着したクーペ風スタイリングを取り入れ、伸びやかで先進性を感じさせるシルエットが体現されています。

 N7は2025年4月に予約開始した際、開始数時間で1万件超、2025年6月上旬には累計で2万件を突破しました。異例の大ヒットの背景には高度な運転支援機能や先進性を感じさせるインテリアといった中国での必須要素を取り入れ、なおかつ11.99~14.99万元(約246.5〜308.1万円)という非常に安価な価格設定で投入したことです。

 N7の販売台数は発売以来6000台前後を販売して毎月記録を更新中、2025年8月は1万148台を売り上げました。

 2025年8月、日産はN7に続く新たなモデル「N6」を発表しました。N7と同じく中国専売車種でデザインもN7に準拠していますが、最大の違いはN7が電気自動車(BEV)であるのに対し、N6では1.5リッターエンジンを搭載するプラグインハイブリッド(PHEV)であることです。

 フロントマスクではヘッドライトが外側に屈折した意匠のN7と異なり、N6では内側に屈折するなど細かい違いが見られます。

 また、フロントバンパー下部のグリルメッシュも斜線形状から水平基調のものへと変更されています。リアはN7同様にトランクリッドをダックテール風にし、カムバック(コーダ・トロンカ)形状で下へ降ろしています。二段構えのカムバックのようなデザインは2025年6月に発表された3代目リーフと似た雰囲気も感じさせます。

 日産はN6を「PHEV版N7」と位置付けていますが、N6は全長4831 mm×全幅1885 mm×全高1491 mmで、ホイールベースが2815 mmと日産「スカイライン」ほどのサイズで、全長とホイールベースがどちらも100 mm前後、全幅が10 mm短く、実際にはN7とは別のボディとなります。

 2025年11月13日、N6の製造と販売を担当する「東風日産」はN6のローンチイベントを開催し、装備やスペック、価格といった詳細を発表するとともに予約の受付を開始しました。

 N6は大きく分けて「180 Pro」「180 Max」「180 Max+」の3グレードで展開され、どれも共通でクラス最大となる容量21.1 kWhの駆動用バッテリーを搭載します。

 中国独自のCLTCモードで純電動航続可能距離は180 kmを誇り、PHEVながらも日常遣いはほぼ電気で賄えるとしています。30から80%までは急速充電を用いて17分で完了するとのことで、今は電池の容量よりも充電速度が重視されつつある中国市場の声に応える形となります。

 エンジンはN6用に新規開発されたNR15型1.5リッター直列4気筒エンジンを採用し、単体での出力は100 hpとなります。これにフロント配置の出力201 hpを組み合わせており、0-100 km/h加速は6.3秒としています。

 N6のアピールポイントはN7同様、中国の自動運転ベンチャー「momenta」と共同開発した「NOA(Navigation on Autopilot)」と呼ばれる高度な運転支援機能で、市街地や高速道路でハンズオン状態の下、運転操作の大部分を車両側が代わりに行ってくれます。

 また、中国汽車技術研究中心(CNTRAC)や中山大学付属第一病院といった専門機関と開発した「車酔い防止機能」も特徴のひとつです。例えば、渋滞時の再発進におけるピッチ(前後方向の揺れ)や、坂道発進時におけるロールバック、カーブ走行のロール(左右方向の揺れ)を低減するとしており、発表会では実際にテスラ「モデル3」やBMW「3シリーズ」との比較動画でその機能をアピールしました。

 さらに、「ゼログラビティソファ」と称したリアシートの快適性にもこだわっており、広々とした空間と程よい座り心地を両立しています。このリアシートは実際に家庭用ソファとしても12月に販売予定です。

 N6のベースグレード「180 Pro」は10.69万元(約232.8万円)から予約を受け付けており、そこへ運転席マッサージ機能や前席ポジションメモリー機能、前席シートヒーター/ベンチレーション機能、携帯端末用50 W無線充電機能を備えた「180 Max」は11.19万元(約243.7万円)からとなります。

 さらに、12.19万元(約265.5万円)の最上位グレード「180 Max+」ではセンターディスプレイが14.6インチから15.6インチへと拡大、momenta製NOAシステム、ドライバーモニタリングシステム、顔認証機能、快適なインフォテインメント機能を提供するクアルコム製Snapdragon 8775プロセッサなどを搭載します。予約はすでに開始しており、納車は12月6日から開始するとしています。

 N6はN7と比べて1.3万元(約28.3万円)ほど安く、BEVと同じくらいPHEV人気の高い中国市場では大きな注目を集めることでしょう。

 日系メーカーのEVは10万元(約200万円)以下で販売されているBYDなどのEVからのステップアップとして乗り換える人も多いことから、N6がこの安さでこれほどの性能と装備を有していることは中国の新興系ライバルに対する大きなアドバンテージとなります。日産は中国向け電動SUV「N8」も現在開発中で、N7で獲得した追い風がどれほど続くかに注目が集まります。

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