• ATIS交通情報サイトTOP
  • > くるまのニュース
  • > 日産の「高級“6ドア・6人乗り”SUVミニバン」に大注目! 全長5m級“ビッグボディ”で超カッコイイ! ガバっと開く「斬新“ドア”」×「和のおもてなし内装」! 全席「ファーストクラス」な贅沢仕様「インフィニティ クラーザ」とは!
2026.08.05
NEW

日産の「高級“6ドア・6人乗り”SUVミニバン」に大注目! 全長5m級“ビッグボディ”で超カッコイイ! ガバっと開く「斬新“ドア”」×「和のおもてなし内装」! 全席「ファーストクラス」な贅沢仕様「インフィニティ クラーザ」とは!

日産の「高級“6ドア・6人乗り”SUVミニバン」に大注目!

 2005年1月、米国で開かれた「北米国際オートショー(デトロイトモーターショー)」に、日産の海外向け高級ブランド「インフィニティ」が異形のSUVを持ち込みました。
 
 未来のラグジュアリーSUVの室内空間を探るデザインスタディ、インフィニティ「クラーザ(Kuraza)」です。

【画像】超カッコイイ! これが日産の「高級“6ドア・6人乗り”SUVミニバン」です!(35枚)

 3列シート6人乗りに対し、ドアも6枚。出発点は、「将来、ラグジュアリーカーの乗員は全員が平等に扱われるべき」という発想でした。

 3列目を2列目と、2列目を前席と同等の快適さにするという考えを寸法にまで突き詰めた結果、座席の数だけドアが並ぶ答えにたどり着きます。

 デザインを手がけたのは、日本・厚木の日産テクニカルセンターのチーム。開発を率いたプロダクトデザインディレクターは「クラーザは移動手段ではなく、おもてなしのためのもの」と語り、上質な住まいの客間のように、毎日使うためにデザインしたのではないと説明しています。

日産の「高級“6ドア・6人乗り”SUVミニバン」に大注目!
日産の「高級“6ドア・6人乗り”SUVミニバン」に大注目!

 当時、SUVに6枚のドアという構成は大きな話題を呼びました。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの読者投票では、69%が市販化に否定的だったと紹介されています。いっぽうインフィニティ幹部は「未来的だが、革新的と現実的の間にある」と評しています。

 エクステリアは、前から後ろへ流れる動きと、筆づかいのような光の映り込みを意識した造形です。ルーフを一周するアルミ調バンド、伝統のダブルアーチグリル、馬車のランプ風のスポットライト内蔵ミラーが目を引き、ボディカラーは深いバイオレットの3コートパールです。

 ボディサイズは、全長約4960mm×全幅約2030mm×全高約1930mm、ホイールベース約3124mmと紹介されています。

 前後ランプはマルチレンズのLEDで、ヘッドランプ内にはサラウンドビュー用のマイクロカメラを内蔵。死角の障害物をセンターモニター上部に映し出します。足元は23インチのアルミホイールに、専用のダンロップ305/45R23タイヤを組み合わせます。

 最大の見せ場が3列目用のドアです。

 左右とも後ろヒンジの観音開きで、2列目と3列目のドア間のピラーをなくした大きな開口から乗り込めます。ドアを開けると、車体下から照明付きの分割式サイドステップがせり出す仕掛けも備わります。

 2列目と3列目は後方を一段高くしたスタジアム配置。段状のルーフライン、回り込むリアガラス、3枚のガラスルーフと相まって、6人全員がパノラマの眺めを楽しめます。シートベルトは各シートに内蔵され、中央を貫くセンタービームコンソールが一人ひとりの空間を仕切ります。

 和の解釈も徹底しています。

 シートバックは十二単を思わせる重ねの造形で、インフィニティのロゴは家紋の位置に。外側にレザー、内側に生絹という構成は、内側をより上質にする「裏勝り」の考え方です。縦長のセンターモニターは16インチ×6インチで、掛け軸の現代的な解釈とされました。

 なお、公式発表はあくまで未来のラグジュアリーSUVの室内空間を探るデザインスタディで、エンジンや駆動方式への言及はありません。走りではなく、6人全員を等しくもてなす空間そのものを語り切ったコンセプトカーでした。

 クラーザ自体が市販化されることはありませんでした。ただしインフィニティは2012年春、インフィニティ初の3列ラグジュアリークロスオーバー「JX」を投入し、2014年モデルから車名を「QX60」に変更しています。

 さらに2020年には、次期QX60のデザインを示す「QX60 モノグラフ」が公開されました。グリルには折り紙、パノラミックルーフには絹の着物の折り目に着想を得たパターンなど、日本的な意匠が採り入れられており、クラーザが掲げた和の主題とも響き合います。

※ ※ ※

 シートの数だけドアを与え、荷室よりも人のための空間を優先したクラーザ。投票では厳しい評価も受けましたが、「3列目をいかに特等席にするか」という問いは、いまの3列シートSUVでも重要なテーマです。

 移動手段ではなく、おもてなしの空間。2005年のデトロイトで示されたこの一台は、6人全員を等しくもてなすという発想を、極端なかたちで提示したデザインスタディだったといえるでしょう。

もっと読みたい方はこちら

Application

高速道路の地図が表示されたスマートフォン

ATISID会員に登録して
もっとお得に、もっと便利に

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード
追加料金なしでアプリも付いてくる!
Page Top