2026.06.26
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禁断の味変!? 昭和のドライブインで発見した「幸福メシ」名物マグロフライが“大根おろし・からし・カレー”で3変化した話

「一ふくに 二人でよれば 九ろうなし」

 高度経済成長期のマイカーブームとともに激増したドライブインは、現在ではその役割を「道の駅」やサービスエリアに譲り、全国で200店舗程度にまで減少していると言われています。

【画像ギャラリー】めちゃ美味そう! これが“昭和のドライブイン”の「マグロフライ」&「カレーラーメン」です! 画像で見る(30枚以上)

 その一方、現存するドライブインは、素朴ながらも温かみのある料理や独自のサービスによって、多くのファンから根強く支持されているのです。

 厚木市の北部、相模原市に近い国道129号(イチニーキュウ)沿いに位置する「食堂 一二九(いちふく)」は、豊富なメニューや温かみのある雰囲気を特徴とする“昭和のドライブイン”。

 店名の由来でもある「一ふくに 二人でよれば 九ろうなし」という言葉をモットーに、創業から50年以上にわたり、働く人々の拠り所かつエネルギー源になっています。

駐車場でも店内でも常連さんにゴボウ抜き!?

サクサクジューシーなマグロフライ![「食堂 一二九(いちふく)」(神奈川県厚木市)/Photo:のぐちまさひろ]
サクサクジューシーなマグロフライ![「食堂 一二九(いちふく)」(神奈川県厚木市)/Photo:のぐちまさひろ]

 同店の営業時間は、昼の部が11時30分~15時30分、休憩をはさんだ夜の部が17時00分~21時30分。

 道路沿いの看板は色褪せ、店舗横のエリアが工事用の柵置き場(?)になっていたりして、一見(いちげん)の客からの視認性は決して良くないものの、お腹を空かせた人々や1日の疲れを癒したい人々が、迷う様子もなく次々にピットインしてきます。

 筆者(のぐちまさひろ)は18時ぐらいに到着したのですが、周囲や店構えをチェックしているうちに、あれよあれよと3台のクルマにゴボウ抜きされました。

 雰囲気のある暖簾をくぐると、昔懐かしい「昭和の食堂」が広がっています。

 店内は4人掛けのテーブル席やカウンター席、小上がりの座敷席で構成。右奥には、大人数や家族連れに嬉しいラウンド席も用意されています。

 テーブルの上にメニューは無く、短冊状にずらりと並んだ壁掛けメニューをぐるりと見回していきます。

 筆者は単品の「マグロフライ」は心に決めていたものの、何を合わせるか決めかねていました。

 すると、遅れて入店してきたお客さんが、揃って「席に着く前」にオーダーを済ませるのです。

 結果として、駐車場に続き、店内でもゴボウ抜きされることになったのです……。

マグロフライを2倍楽しめる「大根オロシ」&「和からし」

 最終的に選んだのは、「マグロフライ」(単品・750円)に加え、これまでに食べた記憶が無い「カレーラーメン」(1000円)です。

 もちろん、だいたいの味は見当がつくものの、ユニークかつ異色の組み合わせにも心が躍ります。

 一方、他のお客さんの注文に耳を傾けてみると、これといった傾向はなく、各々が「いま食べたいもの」を選んでいる印象です。

 しいて言えば単品の小鉢を追加する方が多く、とくに「納豆オロシ」(400円)や「わかめオロシ」(400円)といった“オロシ系”が人気でした。

 ちなみに定食などのゴハンは、宮城のブランド米「ひとめぼれ」にこだわっているようです。

 そうこうしているうちに、揚げたての「マグロフライ」から着丼。

 マグロフライは千切りキャベツの上にどんと乗っかり、その両サイドには「大根オロシ」と「和からし」が添えられています。

 なるほど、まずは大根オロシ+醤油であっさりと頂き、続いて和からし+ソースでモリモリと攻めていく構図になっているのです。とくに言葉は無くても、料理人の想いがしっかりと伝わってきます。

 サクサクジューシーなマグロフライは、力強くて濃密な味わい。そして、両サイドの“味変”効果によって、その美味しさを2倍楽しむことができるのです。

「カレーラーメン」との禁断のコラボも大成功!

 続いて着丼したのは、「カレーラーメン」です。

 想像よりも濃い茶色だったスープは、とろみがかった熱々の“コク旨”タイプ。豚肉や玉ねぎの甘さが染み込んでいることもあり、辛さはかなり控えめです。

 このスープがシンプルな細麺に絡みまくり、カレーラーメンとしての完成度を高めています。

 と、ここで閃いたのは、5つのうち1つだけ残っていた「マグロフライ」との禁断のコラボです。そう、カレーラーメンにマグロフライを投入し、カレー味で楽しんでしまおうというわけです。

 結果として、3つ目の“味変”も大成功。サクッサクの衣にコク旨のカレースープが絡み、マグロフライに新たな美味しさをもたらしてくれたのです。

 普段は健康を気にして残しがちなスープも、野菜の旨みが溶け込んだ「カレー」とあれば、ついつい飲み干しそうになります。それにしても、さすがに満腹すぎる……。

 以前に比べると割安感は薄れてしまったものの、いつでも「いま食べたいもの」と出会える「食堂 一二九(いちふく)」は、満腹とともに“幸福”まで呼び込んでくれる昭和のドライブインでした。

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