全長4.5mの新型「“4WD”スポーツカー」登場! パワフルな3リッター「直6」ターボエンジン搭載! 2WDでも走れるBMW「M2 M xDrive」2026年秋に日本導入へ
初の4WD化でパフォーマンスが大幅進化! “FRモード”も搭載
BMWの高性能車部門であるBMW M社は2026年6月3日、2ドアFRスポーツカー「M2」に初となる四輪駆動(M xDrive)システムを組み合わせた新型「M2 M xDrive」を発表しました。日本でも2026年の秋以降に登場予定となっています。
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BMW Mのラインナップでは、コンパクトなM2に電子制御4WDのM xDriveが組み合わされることになります。すでに、BMWジャパンの公式HPでも紹介を開始。ただ、発売は2026年の秋以降が予定されているとのことです。
もちろん、M2のFRモデルも併売されます。日本仕様のBMW Mでは、唯一のFRとしての価値は揺るぎないからです。では、なぜM xDriveモデルを追加するのでしょうか。モータージャーナリストとしての経験に基づくのですが、FRで受け止めることができるのは最高出力500馬力あたりまでではないでしょうか。
それは、通常のレイアウトなら強大な駆動力を路面に伝達するためのリアの荷重が不足するからです。それを補うには、FRのままならアストン・マーティンのようにトランスミッションをリアに移すトランスアクスル方式を採用するか、駆動方式にポルシェ「911」のようなRRにする、あるいはマクラーレンのようにミッドシップにするといった手法があります。
ただ、それではコストが上乗せされ、十分な後席のスペースを得ることができなくなります。BMW Mモデルはコストが無限大ではなく、いずれもフル4シーターとしての実用性も備えなくてはなりません。そこで出番になるのが、M xDriveというわけです。
このM xDriveモデルのパワーユニットには、最高出力480馬力・最大トルク600Nmを発揮する3リッター直列6気筒ツインターボエンジンが搭載されます。

とはいうものの、8速ATのMステップトロニックにM xDriveを組み合わせることで、フロントに駆動力を配分するための電子制御マルチプレートクラッチと、フロントのディファレンシャルを含むアクスルが追加になります。
そのため、日本仕様の諸元は未発表ですが、本国の数値から推測するとFRモデルに対して車両重量が65kg重くなりそうです。その負担により加速性能が損なわれかねませんが、実際には駆動力をリアだけで受け止めるよりフロントにも配分させる効果の方が大きくなるのです。
実際に、本国の数値によると0-100km/h加速はFRモデルの4.0秒から、M xDriveを組み合わせることで3.7秒に短縮。つまり、車重の増加による負担を、駆動効率の高さの方が補うどころか余りあるということになります。
また、フロントに駆動力を配分することでタイヤが発生する「曲がるためのグリップ力」に影響がおよび、FRモデルならではの操縦性の鋭さが得にくくなりそうですが、心配はいりません。そこが、M xDriveのスゴイところになります。
基本的に、駆動力はリアに配分され、前後駆動力配分としては0:100になります。フロントへの配分は、リアだけでは駆動力を受け止められない場面に限られます。
そのため、コーナーに進入する場面ではアクセルは戻しているのでフロントには配分されません。タイヤは、曲がるためのグリップ力を十分に確保することが可能で、操縦性もFRモデルと同様の鋭さが維持されます。
コーナリング中は、スピードを一定に保つことが基本となるのでリアの駆動力は大きくなりすぎません。コーナーを脱出する場面では、アクセルを踏み気味にするとリアに伝わる駆動力がかなり大きくなります。
受け止めきれなければ、タイヤの曲がるためのグリップ力を駆動力が奪い、テールスライドが発生することになりかねません。ドライバーがアクセルを積極的に踏み込むことができなくなり、サーキット走行ならラップタイムにも影響します。
そうした場面で、リアが受け止めきれない駆動力をフロントに配分するのがM xDriveです。しかも、前後駆動力配分は0:100から50:50の間で最適かつ瞬時に連続可変制御されます。
さらに、リアにはアクティブMディファレンシャルを組み合わせています。前後だけではなく、リアの左右輪も駆動力配分の最適な連続可変制御を実現。それだけに、サーキットのラップタイムもM xDriveにより短縮できることは間違いないでしょう。なおかつ、横滑り防止装置のDSCを完全解除すれば、フロントへの駆動力配分を遮断するFRモード(2WDモード)の選択も可能に。
むしろ、積極的なアクセル操作によりテールスライドさせてドリフト走行を楽しみたいというドライバーの期待も満たしてくれます。ちなみに、M xDriveはウエット路面やスノーおよびアイス路面でも最適な前後駆動力配分を実現するため、滑りやすい路面での安定性は大幅に向上します。
M2は、M xDriveを組み合わせることでFRモデルを超える総合性能が発揮されます。気になるのは、M2はBMW Mのエントリーモデル的な役割を果たしていること。価格が上乗せされることは確実なので、それを避けるためにFRモデルを選択するという判断も合理的と言えそうです。

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