「ハイエース」長すぎる納期に救世主!? まもなく発売の新型「全長5m級バン」日本初公開! 27年導入のフィアット「新型スクード」に「これは欲しい」と歓迎の声も
「ハイエース」のガチライバル!? 欧州流「FF商用バン」の実力とは
フィアットプロフェッショナルは2026年5月14日、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催された「ジャパントラックショー2026」にて、2027年に国内導入予定のミドルクラス商用バン「スクード」を日本初公開しました。
【画像ギャラリー】超カッコいい! これがまもなく発売の新型「全長5m級バン」です! 画像で見る(30枚以上)
フィアットプロフェッショナルはイタリア・フィアットの商用車部門で、欧州を中心に小型商用車(LCV)を幅広く展開しています。日本では2022年より大型バン「デュカト」の正規輸入を開始しました。
そもそも輸入商用車は、販売価格やアフターサービスの面から普及が難しく、大型トラックを除いて正規輸入されることは稀な存在です。そのような状況の中でデュカトを正規で購入できるようになったことは、国内の商用車市場にとって画期的な出来事でした。
デュカトは前輪駆動を採用しているため、後輪駆動の国産1BOX系商用バンと比べて荷室の床面が低く設計されているのが大きな特長です。
全幅2100mm×全長5400mmオーバーという堂々としたボディサイズも相まって、驚くほど広い室内空間を実現しています。
キャビンの高さはもっともコンパクトな「L2H2」グレードでも1970mmに達し、車内で大人が完全に立てます。
この広大な室内空間が高く評価され、デュカトをベースとしたキャンピングカーが数多く発売されているほか、ビジネス用途や送迎、移動販売など、さまざまな商用シーンでも活躍しているクルマです。

今回のジャパントラックショーでも、動く工務店をコンセプトとした棚を設置したシルバーのデュカト(L2H2)も展示され、多彩な使い方を提案していました。ジャパントラックショーへの初出展は、同ブランドが「商用車としての価値を日本市場で本格的に訴求したい」という強い意志の表れといえるでしょう。
そして今回日本初公開されたスクードは、全長5~6mクラスのデュカトよりひと回り小さいFFレイアウトの商用バンで、現行型は3代目です。
欧州では貨物輸送に特化した「パネルバン」、6人乗り+荷室の「クルーキャブ」、送迎用途などに対応する乗用ワゴン「コンビ」など、目的に応じた豊富なバリエーションを展開しています。
今回展示されたのは英国仕様(右ハンドル)のクルーキャブで、前席3名+後席3名の6人乗り仕様です。
ボディサイズは全長4980mm×全幅1925mm×全高1905mmで、トヨタ「ハイエース」のワイド・ロング・ミドルルーフ(全長4840mm×全幅1880mm×全高2105mm)と非常に近いサイズ感であり、国内での使用も十分現実的です。
搭載エンジンは2リッター直列4気筒ディーゼルターボで最高出力145psを発揮し、デュカト同様に前輪駆動となっています。
なお展示車は標準長の「L2」仕様ですが、全長5330mmの「L3」仕様も存在します。L3はハイエース スーパーロング(5380mm)と近い数値で、大容量の荷室が求められる用途にも対応できる一台。
こちらもデュカト同様、キャンピングカーから貨物輸送、送迎、乗用まで、目的に応じてさまざまな用途に展開できる懐の深さも魅力のひとつです。
日本のミドルクラス商用バン市場では、ハイエースが長年にわたって圧倒的な人気を誇り続けています。
しかしここ数年は深刻な供給不足が続いており、納車まで長期間待たされるケースも少なくありません。
そこに新たな選択肢として登場するスクードに対し、SNSなどでは早くも歓迎の声が数多く聞かれます。
一方で前輪駆動の乗り味を実際に確かめてみたいという声もあるようです。
後輪駆動が当たり前だった日本の商用バン市場において、FFレイアウトは新鮮な存在であるだけに、実際の使い勝手への関心の高さが伝わってきます。
※ ※ ※
ステランティスジャパンによれば、2027年の日本導入は決定しているものの、どの仕様を輸入するかは未定とのこと。今回のショーでの反響を踏まえながら検討が進められる模様です。
欧州仕込みの実用性と個性的なデザインを兼ね備えたスクードが、供給不足が続くハイエースのほぼ独占する商用バン市場に風穴を開けられるか、今後の動向が大いに注目されます。

ライブカメラ



