斬新過ぎる… 凄いドアの開き方!? トヨタ「ハイラックスサーフ」展示、狙いは? アイシン展示館刷新で再注目の次世代技術とは
アイシン「コムセンター」刷新。展示される次世代ハイラックスサーフの技術を解説
愛知県刈谷市のアイシン本社内にある展示館「コムセンター」が、2026年6月11日に改修を経て公開されました。
過去の製品や挑戦の軌跡をたどる1階のヒストリーゾーンがリニューアルされたのに加え、2階では未来のモビリティ社会を体感できる展示が行われています。
モーターショーに出展された車両を通じて、アイシンが提案する移動の価値と最新技術について紐解きます。
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コムセンターは、アイシングループ創立50周年を記念して2015年に開設された施設です。今回のリニューアルでは1階ヒストリーゾーンの展示数が以前の約130点から約40点へと絞り込まれました。完成した製品を並べるだけでなく、顧客の要望に応えるプロセスや、失敗作も含めた挑戦の歴史を伝える構成となっています。
また2階のプロダクツゾーンには、ジャパンモビリティショー2025に出展されたパビリオン「A’s GARAGE」が移設されています。このエリアは2035年のガレージをイメージした空間として構成。アイシンの知能化技術がもたらす10年後のモビリティの世界を体験できる展示です。
この展示における中心的な役割を担うのが、1990年代に登場したトヨタの2代目「ハイラックスサーフ」のMT仕様車をベースにしたコンセプトカー「博士の愛車」です。
アイシンがイベント展示に合わせて調達した車両であり、愛着のある車を長く大事に乗り続けるというコンセプトに基づいて採用されました。
ボディカラーはシルバーで、可動部品には水色を配色。また走行状態に合わせて作動する空力デバイスが複数搭載されています。
フロントタイヤへの風の巻き込みを防ぐアクティブフロントスポイラーは、高速走行時に展開し、市街地走行時は上部に格納。リアスポイラーも同様に、走行状況に応じて青い拡張部分が伸びる仕組みです。
さらにフロントには電動グリルシャッターが装備されており、閉じることで空気抵抗を減らし、エンジン車や電動車の温度管理にも寄与します。
また「ストレスフリーエントリー」と呼ばれる乗降支援システムが搭載されており、左側面のフロントとリアのドアには、トヨタ「センチュリー」にも採用されている「リンク式パワードアシステム」が組み込まれています。
センターピラーレス構造の採用により、前後を開くことで大きな開口部が現れます。さらに、カメラやセンサーがドア周辺を監視し、荷物を持った人が乗り込もうとする行動を認知すると、自動でスライドドアを開き、電動サイドステップを展開。リアゲートも電動化されており、車両後方に立つだけでハッチが開く仕組みです。

車内に乗り込んだ後の快適性を提供する機能も搭載されています。ドライバーモニターカメラやキャビンカメラなどのデバイスが室内の状況を監視し、乗員の疲労感や状態を先読みします。
その情報に基づいて、照明の色を調整してリラックス効果を狙うほか、パノラマサンルーフを開閉して外光を取り入れるなど、車内環境を整える動作を自動で実施。ペットが快適に過ごせる装備の提案も。インパネのディスプレイにはAIエージェントが表示され、各種提案や社内イルミネーションを含めた統合制御を行います。
安全面においては、危険をあらかじめ回避するシステムが提案されています。車両単体のセンサーだけではなく、ビッグデータや気象情報、地図データを活用して分析。
他の車両のタイヤのスリップ情報などをサーバー経由で取得することで、リアルタイムでルート上のリスクを検知します。急ブレーキが多い箇所や急ハンドルが多いカーブなどの走りにくいポイントをマッピングし、最適な回避ルートをナビゲーションで提案します。
ドライバーの運転技量に寄り添う支援機能も備わっています。車両のデバイスが運転操作を記録し、ドライバーのスキルを推測します。例えば山道の見えないカーブなどにおいて、経験の浅いドライバーに対してはマップデータと連携し、ブレーキを踏むタイミングなどを知らせる支援を実施。この支援は安全性の向上に加えて、電動車におけるエネルギーの回生を効率よく行うことも目的としています。

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これらの搭載技術は、車両主体の自動運転とは異なり、ドライバーや乗員を主体とした設計です。
運転の操作を人に委ねつつ、経験や年齢による運転スキルの差を補い、乗員の心理的・身体的状態を先回りしてサポート。結果として周辺交通への攻撃的な運転を抑制し、安全な交通環境の構築を図ります。
過去の製品開発で培ったアイシンの技術群を連携させることで、誰もが負担なく快適に移動できる未来のクルマ社会が提示されています。

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