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2026.06.12
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新型「“超高級”クーペ」発表! 「680馬力」パワトレ&“豪華内装”採用! ガバッと“逆開き”する「斬新ドア」もスゴいロールス・ロイス「スペクター シリーズII」英国で登場

史上最強680馬力を実現した新型ラグジュアリークーペ

 英ロールス・ロイス・モーター・カーズは2026年6月2日(現地時間)、電動ラグジュアリークーペ「スペクター」の改良モデル「スペクター シリーズII」と、その高性能版「ブラック・バッジ・スペクター シリーズII」を発表しました。

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「尽きることのない完璧への追求」のもと、技術面とクリエイティブ面の両方で進化を遂げた一台です。

 スペクターは2022年に登場したロールス・ロイス初の量産BEV(バッテリー式電気自動車)です。時代を超越したデザインと静謐でなめらかな走りが評価され、いまやブランドを象徴する存在となりました。

 同社によると、スペクターは2025年に同社ラインナップで世界販売2位のモデルであり、ビスポーク(特別注文)の需要は「ファントム」に次いで高いと説明されています。

 今回のシリーズIIで大きなトピックとなるのが、再設計されたバッテリーセル技術です。

 これにより一充電あたりの航続距離は従来のスペクター比で最大18%向上し、WLTPモードでスペクター シリーズIIは582〜628km、ブラック・バッジ・スペクター シリーズIIは578〜628kmを実現しました。

 充電時間も最大14%短縮され、195kWのDC急速充電では10%から80%まで28分、50kWのDC充電では10%から80%まで107分とされています。22kWのAC充電では、0%から100%まで標準モデルが5時間45分、ブラック・バッジが5時間30分です。

 ボディサイズは全長5490mm×全幅2015mm(ミラーを含む全幅は2144mm)×全高1585mm、ホイールベースは3210mm。ドア数は2ドア、乗車定員は4名で、車両重量は2925kgです。

 パワートレインも強化されました。2基のセパレートリー・エキサイテッド・シンクロナス・モーター(SSM)を搭載し、フロントモーターは190kW・365Nm、リアモーターは360kW・650Nmを発揮します。バッテリーの正味容量は112.4kWhです。

 標準のスペクター シリーズIIは、最高出力442kW(601馬力)・最大トルク1015Nmを発揮し、0−100km/h加速は4.5秒です。

ファストバックシルエットが特徴の「スペクター シリーズII」
ファストバックシルエットが特徴の「スペクター シリーズII」

 いっぽう高性能版のブラック・バッジ・スペクター シリーズIIは、専用の「インフィニティ・モード」で500kW(680馬力)を発揮。さらに「スピリテッド・モード」では最大1100Nmのトルクを引き出し、0−100km/h加速は4.3秒とされています。 これによりブラック・バッジ・スペクター シリーズIIは、ロールス・ロイス史上最もパワフルなモデルとなりました。

 エクステリアは、ファストバックのシルエットやスプリットヘッドライトといった特徴を継承しつつ、新色のソリッドカラー「エセリアル・ブルー」を開発。あらゆる角度から光を反射する新デザインの23インチ鍛造アロイホイールも採用されました。

 このホイールは最大6時間をかけて一本ずつ手仕上げされ、パートポリッシュとフルポリッシュの2種類の仕上げが用意されます。

 ブラック・バッジ仕様には新たに「アイスド・ブラック・エクステリア・ディテーリング」を導入。グリルサラウンドやドアハンドル、さらにはマスコットの「スピリット・オブ・エクスタシー」に至るまで、ほぼすべての光沢部分がマット仕上げに変更されています。

ロールス・ロイス伝統のコーチドア(逆開きドア)を採用
ロールス・ロイス伝統のコーチドア(逆開きドア)を採用

 ただし、パンテオングリルの縦桟(ベーン)は、クルマの個性を保つため、あえて光沢仕上げのまま残されています。

 さらにブラック・バッジ向けには新しいホイールセットも開発され、オープンスポークデザインによって力強いブレーキまわりを強調。ブラック・バッジのホイールとして初めて「アイスド・マット・ブラック」仕上げも用意されます。

 インテリアでは、ダッシュボード全幅にわたる「イルミネーテッド・フェイシア」を新採用。8108個のピクセル状のイルミネーションが、波のように流れる光の演出を生み出します。

 新たな時計は航空計器から着想を得たデザインで、専用のケースに収められ、ステンレス製の「スピリット・オブ・エクスタシー」も飾られています。

 ロールス・ロイスのなかでもスペクターはビスポークの人気が高く、20以上の個別仕様を求める顧客もいるといいます。シリーズIIでは、その表現の幅をさらに拡大しました。

 目玉となるのが、竹を原料としたレーヨン生地「デュアリティ・ツイル」です。スペクターへの採用は今回が初めてで、最大260万針、総延長10マイルにおよぶ糸を用いた刺繍により、仕上げまで最大25時間を要すると説明されています。

 色はライラック、チョコレート、ブラックに加え、新色のセージを用意します。

 このほか、0.8mm/1.0mm/1.2mmの3種類の大きさの孔を合計7万8138個配し、アートワークを描き出す「プレイスド・パーフォレーション」レザーや、通常なら焼却される実のならないウォルナットと、紙製造の過程で残るユーカリ繊維を組み合わせた「ブリンドルド・ウォルナット」ベニアなども新たに用意されました。

 なお同社の調査によると、スペクターは7台を収めるガレージのなかで2台目のロールス・ロイスとして選ばれることが多く、年間平均走行距離は約6500km程度とされています。

 充電のほとんどを自宅でおこない、多くの場合は一人で運転するなど、「ドライバーズ・ロールス・ロイス」としての性格が強いと説明されています。

※ ※ ※

 外観の基本造形を大きく変えず、航続性能やパワー、内装の質感を磨き上げたスペクター シリーズII。電動化時代においてもロールス・ロイスらしい静粛性と存在感を備えた、ラグジュアリー電動クーペの進化形といえそうです。

 なお、価格および市場導入時期は今回の発表では明らかにされていません。日本の公式サイトにも掲載されていることから、今後の国内展開にも期待が高まります。

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