日産「新型エルグランド」予約受注スタート! ライバル「アルファード」からの乗り替え続出!? 今なら納期は3~4か月か? 販売店に聞いた“最新状況”とは!
日産「新型エルグランド」予約受注スタート!
全長4800mmを超えるラージサイズミニバン市場において、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」の売れ行きは圧倒的です。特に「アルファード」は、2025年度(2025年4月から2026年3月)の1か月平均で約6800台を登録。
【画像】超カッコいい! これが新型「エルグランド」です!(30枚以上)
姉妹車である「ヴェルファイア」も同年度は1か月平均で約2700台を登録しており、両車を合計すると月あたり9500台にのぼり、コンパクトミニバンの「シエンタ」を上回るほどの勢いを見せています。
アルファード/ヴェルファイアの「550万から900万円」という売れ筋価格帯を考えても、まさに超絶的な人気車であり、トヨタの国内販売における重要な稼ぎ頭といえるでしょう。
この絶対王者のライバルとなる日産「エルグランド」が、いよいよフルモデルチェンジを実施します。
新型登場のスケジュールについて、販売店は次のように明かしてくれました。

「新型エルグランドの価格は、5月中旬に店頭で公表され、5月28日には予約受注も開始しました。正式発表・発売は7月16日を予定しています。店頭に試乗車が届くのは、発売後の7月下旬頃になる見込みです」
では、2026年5月28日にスタートした予約受注の状況は、一体どうなのでしょうか。
「16年ぶりのフルモデルチェンジとあって、受注は非常に好調です。最も多いのは先代エルグランドからの乗り替えですが、その次に目立つのが、アルファードやヴェルファイア、ホンダ『オデッセイ』といった他社の上級ミニバンからのお客様です」
新型エルグランドは車両全体がスポーティに作り込まれており、フロントマスクなどのデザインも個性的です。アルファードとは明確に異なる価値観を打ち出していますが、販売店からは「新型の下取りとして、実際にアルファードが多く入ってきている」という声も聞かれます。
ユーザーがアルファードから新型エルグランドへと流れる理由について、日産の販売店は以下のように分析します。
「アルファードやヴェルファイアは全般的に納期が長く、これまでは受注停止期間も頻繁にありました。その点、新型エルグランドは登場初期でありながら、納期が3か月から4か月と比較的スムーズです。
フジドーン+シゴクのツートーンカラーを選択すると約8か月かかりますが、それ以外のモノトーン仕様であれば購入しやすい状況です」
予約受注の段階では大半の仕様が3~4か月で手に入るものの、7月16日に正式発売を迎えれば、さらに納期が延びる可能性は否定できません。少しでも納車を早めたいのであれば、商談は早めにスタートさせるのが得策でしょう。
ただ、実車に試乗してから判断するとなると、契約は前述の通り7月下旬以降にずれ込みます。
このタイミングでは納期遅延の心配も出てきますが、新型エルグランドにとって走行性能は最大のポイントとなっており、たとえ納期が延びても、しっかり試乗して納得の上で購入したいクルマだけに、このあたりの判断は悩ましいところだといえるでしょう。
新型「エルグランド」とライバル「アルファード」との違いは?
新型エルグランドは、アルファードに比べて走行性能が優れている反面、車内は比較的シンプルな仕上がりです。特にアルファードとは、2列目シートの仕様が大きく異なっています。
アルファード/ヴェルファイアの売れ筋グレード(「Z」や「Zプレミア」など)の2列目には、両側に固定式アームレストを備えた豪華なシートが構えます。対するエルグランドの2列目は、一般的な跳ね上げ式アームレストを採用したセパレートシートです。
また、アルファードには頭上に各種照明やエアコンスイッチを内蔵した「オーバーヘッドコンソール」がそびえ立つものの、新型エルグランドの天井にはそれが見当たりません。
固定式アームレストや天井のコンソールは、実用面で不可欠な装備ではないものの、高級ミニバンとしての「分かりやすい豪華さ」を大きく左右します。これらは車両コンセプトを象徴する部分でもあるため、ユーザーの第一印象に与える影響も小さくないはずです。

こうした快適装備の違いについて、日産の販売店に聞いてみました。
「現時点(5月下旬)では、まだお客様に実車をお見せできていません。それでも資料をご覧になった段階で、『すっきりした内装だね』という感想をよくいただきます。
つまるところ、至れり尽くせりの豪華さを重視する方はアルファードを選ぶでしょう。一方でエルグランドには、以前から『走りの良さ』を求めるお客様が多く、新型への期待もそこに集中しています」
ちなみに新型エルグランドは、全車に1.5リッター直列3気筒ターボエンジンを組み合わせた第3世代のハイブリッド「e-POWER」と、4WDシステム「e-4ORCE」を搭載。主要グレードは2種類で、ベースとなる「e-POWER・X・e-4ORCE」が689万7000円、上級の「e-POWER・G・e-4ORCE」が757万9000円に設定されています。
ここで、アルファードの同等グレードである「ハイブリッドZ・E-Four(657万円)」と比較してみましょう。新型エルグランドのベースグレード(689万7000円)は、アルファードよりも32万7000円高く設定されています。
その代わり新型エルグランドは動力性能で上回り、可変ショックアブソーバーの採用によって走行安定性も磨き上げられました。
ここまでの比較だと「新型エルグランドは走りが良い分、32万7000円高い」という話で収まりますが、実際はここからさらに“標準装備の差”が加わります。
新型エルグランドの場合、インフォテインメントシステム+プロパイロット+後席モニターが24万9700円のセットオプション、さらに100V・1500Wの電源コンセントも9万9800円のオプション扱いとなります。
しかし、アルファードやヴェルファイアには、これと同等の運転支援機能や1500Wコンセントが、最初から標準装着されているのです。前述した豪華な2列目シートや天井のコンソールも標準装備に含まれます。
こうした「新型エルグランドではオプションになる装備」や「車格としての装備差」まで計算に入れると、新型エルグランドはアルファードに比べて実質的に60万円ほど高価なプライスになります。この差額こそが、新型エルグランドの「走りの良さ」に対して支払う対価といえるでしょう。
したがって、この新型車の評価は「走行性能」をどう捉えるかで180度変わります。
「ミニバンは広い室内と豪華さこそが正義」と考えるならアルファードがお買い得ですし、「ミニバンであっても優れた走行安定性や運転の楽しさを諦めたくない」というのであれば、新型エルグランドを検討する価値は大いにあります。
※ ※ ※
同じカテゴリに属しながら、アルファードとは異なる価値観を提示する新型エルグランド。
豪華さの中に秘められたスポーティな性格は、かつて1980年代に一世を風靡した初代「シーマ(FPY31型)」や、「セドリック/グロリア グランツーリスモ(Y31型)」を彷彿とさせます。
今回の新型エルグランドも、当時の名車たちと同じように、「アンチトヨタ」「アンチアルファード」を掲げる日産ファンに響く存在になるかもしれません。

ライブカメラ



