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2026.06.03
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日産「“新型”エルグランド」今夏発売! 16年ぶり“フルモデルチェンジ”の元祖「キングオブミニバン」は「3列目」までめちゃ快適!? 気になる「後席まわり」の仕上がりは?

新型「エルグランド」 後席の快適性はトップクラス

 日産は2026年夏に、新型高級ミニバン「エルグランド」を発売する予定です。16年ぶりに全面刷新を迎える元祖「キング・オブ・ミニバン」は、全方位で進化し、再びミニバンの王座奪還を目指します。
 
 さて、そんな新型エルグランドですが、高級ミニバンとして多人数であっても快適な乗り心地が求められますが、果たして「後席」の乗り心地はどうでしょう。

【画像ギャラリー】ええぇぇ! これが「新型エルグランドのリアシート」です! 画像で見る(30枚以上)

 エルグランドは1997年に登場後、存在感のある豪華な内外装と、強力なパワートレインの力強い走りにより、「キング・オブ・ミニバン」として、国産ミニバンラインナップの頂点に君臨しました。

 2020年代に入るまで3世代にわたって進化しましたが、2010年から販売を続けてきた3代目は徐々に陳腐化が進み、ライバルとなるトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」が世代を新しくするなか、いよいよ古さを隠せなくなり、販売台数も大幅減少していました。

 そうしたなか、2025年10月に開催された「ジャパンモビリティショー2025」で日産は4代目となる新型エルグランドを初公開し、2026年夏の発売がアナウンスされました。

 実に16年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型では、デザイン刷新のみならず、最新パワートレインの採用をはじめ走行性能と快適性能を大幅に向上。さらに、最新の先進運転支援システムを搭載するなど、元祖高級ミニバンとして正統な進化を遂げました。

 エクステリアは、リニアモーターカーになぞらえ、威厳とダイナミックさを併せ持つとともに日本的なモダンさも取り入れ、落ち着いた高級感も演出します。

 インテリアは14.3インチの大型ディスプレイの採用で大幅に近代化。キルティングや木目パネルなどのこだわりの加飾も施し、アンビエントライトや22スピーカーのプレミアムサウンドシステムを搭載するなど、くつろげる空間となっています。

 パワートレインは日産独自のハイブリッド「e-POWER」の最新第3世代を採用。専用設計した1.5リッター発電専用エンジンとモーターや発電機、インバーターなどをひとまとめにした「5-in-1」ユニットを搭載することで、静粛性と燃費性能を大幅に向上。

 これに日産独自の電動四輪制御技術「e-4ORCE」による電動4WDや「インテリジェントダイナミックサスペンション」、揺り戻しを防ぐ「スムーズストップ機能」の搭載などで揺れの少ない快適な乗り心地と、クラスを超えた高いコーナリング性能を実現。

 遮音性能も追求しており、最新e-POWERの静音性能に加え、「アクティブノイズコントロール」の搭載、「高性能遮音ガラス」の採用などにより、ライバル車よりも「約5デシベル」静かになっているといいます。

 先進運転支援システムでは、渋滞時に時速50km以下のスピードでハンズオフした状態の走行が可能な最新の「プロパイロット」に加え、上位モデルには高度支援の「プロパイロット2.0」を搭載。ドライバーの疲労軽減と安全性能を向上しています。

 これらの最新装備や日産独自の新技術などを積極的に採用し、快適性能や動力性能を引き上げ、元祖「キング・オブ・ミニバン」の座を取り戻すべく、アルファード/ヴェルファイアに立ち向かいます。

新型「エルグランド」リアシートのデキは?
新型「エルグランド」リアシートのデキは?

 さて、そんな新型エルグランドですが、気になるのは後席の乗り心地でしょう。2025年4月にメディア向けに公開されたプロトタイプモデルで検証してみました。

 詳細スペックやグレードのバリエーションなどは現在のところ明かされていませんが、プロトタイプモデルはいずれも3列シート仕様の7人乗りとなっています。

 2列目シートは左右独立のキャプテンシートでリクライニングなどが電動で作動し、ポジションのメモリー機構も備わります(前後スライドはサードシート乗降時の利便性を考慮し手動)。さらにオットマンが装備され、シートの背もたれ上部が折れる構造になっており、非常にリラックスした状態で乗ることができます。またシートにはヒーターとベンチレーションも備わります。

 走行時はまず静粛性の高さに非常に驚かされます。ほとんど余計な音は聞こえてこず、むしろ静かすぎてシートベンチレーションの音が気になるほどです。遮音ガラスや最新e-POWERユニット、アクティブノイズコントロールがうまく組み合わさり、EV(電気自動車)かと思うほどの静粛性です。

 もちろん日産のテストコースでの走行のため、公道で聞こえるはずの他車の走行音やアイドリング音、周囲の環境音などはありません。とはいえ、公道でも十分に期待できそうです。

 乗り心地も振動は少なく、4輪のアシさばきを個別で緻密に制御するインテリジェントダイナミックサスペンションとe-4ORCEとの相乗効果か、コーナーでも姿勢変化が少ないにも関わらず、硬さを感じることはありませんでした。タイヤサイズも18インチとし、「60」という扁平率を確保したことも効果がありそうです。

 ただし、エアコンは2・3列目共通で、左右の温度調整などはできません。アームレストはシート一体型ではなく、左右で調整するものとなります。

「ジャン負けシート」になりがちな3列目は?

 続いて3列目はどうでしょうか。通常7人でミニバンをフル乗車する場合、3列目は「じゃんけんで負けた人が座る」ように、“ハズレのシート”と思うはずですが、新型エルグランドではそうではありません。

 格納式となっていた先代の反省を活かし、2代目のような跳ね上げ式収納のシートとしたことで、シートの設計に余裕が生まれました。結果、しっかりと大人が3人座れるものになっています。

 日本人男性の平均身長とほぼドンピシャとなる173cmの編集部員が座ってみたところ、シートの厚みや高さ、足つきも問題なく、頭上空間にはまだ余裕があり、着座位置も自然で何ら問題ありませんでした。なおスライド機構も備わり、荷室を拡大したい場合に役立ちます。

 広さは問題なかったとしても、格納できるシートは着座位置が低く、ひざをかかえるような姿勢になってしまいがちですが、それもありません。

「ハズレ感」のない新型「エルグランド」の3列目
「ハズレ感」のない新型「エルグランド」の3列目

 もちろん3列目にはエアコンの吹き出し口やアシストグリップ、左右席のアームレストやウインドウサンシェード、USB-Cポートもあり、長時間の乗車でも苦になりません。

 そのままドライバーに運転を任せて走行してみたところ、やはり遮音性の高さにより、1列目とも問題なく会話が可能。リアクォーターウインドウとリアガラスは遮音ガラスになっていないようで、多少の音は聞こえますが、それでも1列目席との会話が普通の声量で可能なのは凄いことです。アクティブノイズコントロールの効果も高そうです。

 乗り心地も、突き上げなども非常に少なく、特にドライブモードを「コンフォート」に切り替えたときには、シートの良さも相まって少々ウトウトしそうなものでした。

 欲をいえば、ツインサンルーフが3列目頭上にも追加される(平成初期に流行った「トリプルサンルーフ」のような形態)と、さらに爽快感がありそうです。

※ ※ ※

 先代エルグランドの魅力であった走りがさらに磨かれ、ドライバーズカーとしても十分に楽しめる新型エルグランドですが、2・3列目の乗員にとってもトップクラスの快適性を確保し、全員がドライブを楽しめるモデルに進化しています。

 販売店によってはすでに予約開始がされているとの情報もあり、気になっているのであれば、早めに問い合わせすることをおすすめします。

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