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2026.05.29
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リッター33キロ走る! ダイハツの「“4人乗り”軽4ドアクーペ」に注目! 精悍「流麗ボディ」×「真っ平ら」フロアがスゴい! ピラーレスの「斬新ドア」もイイ「HSC」コンセプトとは

軽の常識を覆す! ダイハツが描いた「Heart & Smile Concept」の理想

 ダイハツは、軽自動車の限られたサイズのなかで、最大限のゆとりと使い勝手を追求した次世代のスモールカーを開発していました。

【画像】これがリッター33キロ走る! ダイハツの「“4人乗り”軽4ドアクーペ」です! 画像で見る(30枚以上)

 驚異的な空力性能と使い勝手の良さを両立させた一台は、当時のモーターショー会場で注目を集めています。どのようなクルマだったのでしょうか。

 その革新的なモデルの名は、「HSC(エイチエスシー/Heart & Smile Concept)」です。

 車名は、人と地球にやさしい”ハート”と、使う人の”スマイル”をコンセプトに掲げたことに由来します。この独創的な一台は、2007年10月に開催された第40回「東京モーターショー」にて、世界初公開されました。

 デザインの最大の特徴は、センターピラーレス構造と前後観音開きドアを組み合わせたドア機構にあります。

 サイドの柱を取り去り、前後のドアが大きく開くことで、軽自動車とは思えないほどの開放感と優れた乗降性を実現していました。誰にでもやさしい使い勝手を、独自のパッケージングで体現していたのです。

精悍スタイルもイイ! ダイハツ「HSC」どんなクルマ?
精悍スタイルもイイ! ダイハツ「HSC」どんなクルマ?

 外装は、4ドアクーペを思わせるクリーンで未来的な造形がなされていました。

 ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mmで軽自動車規格に収まります。

 ホイールベースは2490mmと長く設定され、四隅に配された大径のタイヤが、踏ん張り感のある力強く安定したシルエットを演出していました。

 インテリアでは、大人4名がしっかり乗れる室内空間が確保されていました。段差をなくしたフラットフロアとセンターピラーレスの観音開きドアにより、誰にでもやさしい乗降性が追求されています。

 センターピラーがないことによる恩恵は大きく、これまでの軽自動車にはなかった新たな価値を提示していました。

 操作系はフロアコントロールタワーに集中配置され、サテライトスイッチも採用されるなど、運転のしやすさにも配慮されていました。

 さらに、4座独立シートや助手席ロングスライドの採用により、居住性と使い勝手にも配慮されています。実際に使う人の視点に立ち、機能性と心地よさを高次元で両立させていたのです。

 安全面についても、エネルギー吸収特性に優れたストレートフレームを採用し、万が一の衝突時にも乗員を保護する強固なボディ構造を構築。さらに、死角を低減するサイド/バックガイドモニターを装備するなど、走行時の安心感にも徹底してこだわっていました。

 パワートレインには、660ccの直列3気筒エンジンにCVTが組み合わされていました。停車時にエンジンを自動休止させるアイドルストップ機構も搭載されています。

 車体の軽量化技術との相乗効果により、燃費性能の向上を徹底。実社会での運用を見据えた極めて現実的なメカニズムが想定されていたのです。

 さらに、HSCは空力性能を極限まで追求しており、軽自動車としては驚異的なCd値0.28を実現しています。

 これらの最新技術を結集させた結果、ガソリン1リッターあたり33.0km/L(10-15モード走行燃費)という、ハイブリッドなどの機構を持たないモデルとしては世界最高水準の環境性能を達成しています。

 これは、100kmの距離をわずか3リッターの燃料で走行する「3リッターカー」と呼ばれる欧州基準の超低燃費性能に相当するものであり、国内燃費に換算すれば約33.3km/Lという、当時の軽自動車としては驚異的な環境目標に合致する内容でした。

 HSCそのものが、展示された姿のまま市販化されることはありませんでした。

 しかし、このモデルで示されたセンターピラーレスの広い開口部という発想は、2007年12月に登場した2代目「タント」の”ミラクルオープンドア”にも通じるものでした。観音開きこそ選ばれませんでしたが、その思想は市販車へ継承されたのです。

※ ※ ※

 HSCは、環境性能と使いやすさ、安全性を高い次元で両立しようとしたコンセプトカーでした。

 センターピラーレスの観音開きドアやフラットフロア、大人4名がしっかり乗れる室内空間などを

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