新車99万円! “普通AT免許”で運転できる「新型トライク」実車登場! あえて“ガソリンエンジン”搭載で「長距離走行」に強い! “3人乗れる”カーター「新型ゴート180」の完成度とは!
あえて“ガソリンエンジン”選んだ「新型トライク」実車登場!
2026年5月9日と10日に東京ビッグサイトで開催された、アウトドアと遊びの祭典「FIELDSTYLE TOKYO 2026」。
【画像】これがエンジン搭載の「新型“3人乗り”トライク」です!(39枚)
その会場にて、数ある展示のなかでも来場者の足を釘付けにしていた1台の最新モデルがありました。
それこそが、小型トライク市場を牽引するカーターが実車を出展した新型「GOAT180(ゴート180)」です。
バイク特有の身軽さと、雨風をしのげるクルマのような快適性をあわせ持つ「屋根付きトライク(3輪モビリティ)」。
同社はこれまでにも「APトライク」シリーズなどを展開し、累計で3000台以上の販売実績を持つ、このジャンルにおけるパイオニア的な存在です。
そんなカーターが満を持して投入する新型ゴート180は、従来モデルからありとあらゆる面で劇的な進化を遂げていました。
今回、イベント会場で開発担当者に直接お話を伺うことができたので、その中身と作り込みの深さを紐解いていきます。

新型ゴート180の実車を目の前にしてまず驚かされるのが、外装や内装のクオリティの高さです。
これまでの小型トライクといえば、軽量化と製造コストの低減を両立するため、FRP(繊維強化プラスチック)による内外装パネルが一般的でした。
また、フロントの風防にアクリルなどの樹脂製を採用するモデルも見受けられました。
しかし、新型ゴート180は全く異なります。
風防には、一般的な自動車と同様の本格的なガラス素材(フロントガラス)が採用されており、縁には黒いセラミックラインまで美しく施工されています。
室内空間を見渡しても、普通乗用車のようにしっかりと作り込まれた内装パーツ(トリム)が組み込まれており、上品で落ち着いた空間に仕上がっています。
またボディ外板は金属製で、金型からしっかりと予算をかけて作り込まれていることが、ひと目で伝わってくる質感です。
車体サイズも、従来モデルのAPトライクと比較してひと回り大きくなっています。
全長と全幅がそれぞれ約10センチずつ拡大されたことで、キャビン内の居住性が大幅に向上。
後席は大人が2人並んで座っても十分な余裕があり、ガラス面積も大きくなったため、視界も良好で開放感のあるドライブが楽しめるといいます。
実際に、身長180cmの男性スタッフ2名で後席に座らせてもらいましたが、前後や高さ、横幅どの方向においても無理なく着座できました。
なぜ排気量を「180cc」に設定したの?
そして、このトライクの最大のトピックといえるのが、排気量180ccのガソリンエンジンと、CVT(無段変速機)を組み合わせた新しいパワートレインの採用です。
従来モデルは「4速ロータリー式+自動遠心クラッチ(APトライク125)」および「マニュアルトランスミッション(APトライク250)」だったため、ギア操作に不慣れな人には運転のハードルが高く感じられることがありました。
しかしGOAT180では、完全オートマチックのCVTが搭載されたことで、普通自動車免許(AT限定可)で運転が可能。
基本操作は「前進/ニュートラル/後退」を切り替えるだけになりました。
前進であれば、まるでビッグスクーターと同じような感覚で、アクセルをひねれば走り出し、ブレーキを握れば止まるという、誰にでも扱いやすいイージーな操作性を実現しています。

では、なぜ排気量を180ccという絶妙なサイズに設定したのでしょうか。
そこには、メーカーとしての安全に対する強い責任感が隠されていました。
実は現在の日本の法律上、このクラスのトライクは、もっと排気量が小さくても高速道路を通行することができてしまいます。
もちろんメーカーとしては、横風の影響や車体構造の面から、高速道路の走行を積極的に推奨しているわけではありません。
しかし、現実問題としてナビの案内などで誤って進入してしまったり、やむを得ず高速道路を利用したりするユーザーが一定数見受けられます。
そしてこのクラスのトライクが高速道路を走る際の法定最高速度は時速80キロです。
もし排気量の小さなエンジンで高速道路に乗ってしまえば、スピードが出ずに後続車からあおられたり、流れに乗れずに怖い思いをしたりする可能性があります。
そこで、万が一高速道路に入ることになっても、法定最高速度で余裕を持って巡航し、危険を回避できるだけの十分なパワーを確保するために、あえて180ccまでボアアップしたエンジンを搭載したのだといいます。
また、近年はさまざまなモビリティの電動化(EV化)が進んでいますが、新型ゴート180はあえてガソリンエンジンを選択しています。
これについて担当者は、出先でのエネルギー補充の確実性と、長距離走行における信頼性の高さを理由に挙げます。
近所の買い物程度であれば電気でも十分かもしれませんが、少し足を伸ばした先でバッテリーが切れてしまう不安は、ドライバーにとって大きなストレスになります。
その点、全国どこにでもあるガソリンスタンドで数分で給油できるガソリンエンジンの強みは、現在のインフラ事情において非常に大きなアドバンテージ。
モーターのような急発進ではなく、ジワリと力強く加速していくエンジンの特性も、トライクの走行安定性に寄与しているそうです。
実際、開発のテスト走行では神奈川県から大阪府までの長距離を何往復も走り抜いており、日本一周の旅にも十分に応えられるほどの高い耐久性を誇っています。
そしてカーターは、こうした優れたハードウェアを支えるためのアフターサポート体制も万全です。
トライクには車検制度がありませんが、メーカーでは「車検に通るレベルの厳しい基準」で品質を管理し、調整を行っているとのこと。
さらに、全国に約90店舗の販売・整備ネットワークが構築されているため、購入後のメンテナンスも安心して任せることができます。
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このように、バイクの手軽さとクルマの快適性を併せ持ち、都会の狭い路地から地方の長距離移動まで、あらゆるシーンで活躍が期待できる新型トライクのゴート180。
車両価格(消費税込)は99万円の設定で、現在は2026年夏の予約開始に向けた最終調整の段階に入っており、順次全国の販売店に試乗車が配備されていく予定です。
屋根付きの新しい移動手段として、正式発売の時期が今から待ち遠しい一台です。

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