2026.05.04
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「日本最大のイオン」通る新ルート現状は? 外環道-春日部が信号ナシに!? 国道4号のバイパス「東埼玉道路」 一部開通で早くも効果あり?

国道4号バイパス「東埼玉道路」の進捗は?延伸による効果と現状を解説

 日本の大動脈である国道4号の混雑緩和を主目的とし、埼玉県東部で「東埼玉道路」の整備が進行しています。

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 全線完成により都心部から近郊へのアクセス向上や広域物流の効率化など、沿線に多くの効果をもたらす路線です。

 現在は2025年の延伸区間開通により、周辺道路の交通が円滑化するなどの変化が見られています。

 そうしたなかで、開通済み区間の利用状況と、現在進められている専用部および一般部の最新進捗を解説します。

 東埼玉道路は、埼玉県八潮市において東京外かく環状道路(外環道)および国道298号に接続する地点を起点とし、春日部市下柳で国道16号へと至る延長17.6kmの幹線道路です。

 広域的な視点では、東北自動車道や常磐自動車道などの高速道路網を補完する役割を持ちます。

 また、並行する国道4号バイパスで生じている交通渋滞を緩和することや、沿線における都市開発事業を支援することを目的に計画されました。

 道路構造の大きな特徴として、自動車専用部と一般部(国道4号バイパス)が併設されることが挙げられます。

 計画諸元によると、専用部は第1種第3級の規格で設計速度が時速80km、一般部は第4種第3級の規格で設計速度が時速40kmに設定されています。

 道路全体の標準幅員は50mと広く設計されており、短距離の移動には一般部を、長距離の移動には専用部を利用するといった交通の機能分担を図る仕組みです。

 また標準断面図によれば、中川に並行する区間では「片寄せ区間」が採用され、それ以外の区域では自動車専用部を中心に配置する「セパレート区間」の構造が取られています。

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 現在の工事および開通の進捗について整理します。

 起点側の八潮市八條地先から北葛飾郡松伏町田島地先までの区間において、一般部のうち9.5kmが開通済みとなっています。

 直近の動向としては、2025年6月1日に、吉川市川藤から松伏町田島までの約3.8kmの一般部が延伸されました。

 事業中となっている未開通区間については、吉川市川藤地先から終点となる春日部市水角地先までの一般部8.7kmにおいて、用地取得や建設工事が進められています。

 一方、自動車専用部に関しては、八潮市八條地先から松伏町田島地先までの9.5kmの区間で調査設計および工事が進行中です。

 専用部の経由地には複数のインターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)が計画されています。

 具体的には、外環道と接続する草加八潮JCT(仮称)、蒲生柿木川戸線IC(仮称)、越谷吉川線IC(仮称)、浦和野田線IC(仮称)、庄和IC(仮称)などの設置が予定されています。

 草加市柿木地区の周辺では、草加東高校の近傍に蒲生柿木川戸線IC(仮称)が設けられ、料金所や本線へ合流するランプなどの整備が計画されています。

 さらに、外環道付近には外環八潮パーキングエリア(仮称)や外環八潮スマートIC(仮称)の整備も進められています。

国道4号バイパス「東埼玉道路」の進捗は? 画像は越谷市増森~松伏町下赤岩地(出典:国土交通省)
国道4号バイパス「東埼玉道路」の進捗は? 画像は越谷市増森~松伏町下赤岩地(出典:国土交通省)

 2025年6月の一般部延伸に伴い、周辺地域の交通事情に一定の変化が生じています。

 国土交通省が発表した交通状況調査レポートによると、周辺の県道を利用していた交通が東埼玉道路へと転換したことが確認されました。

 具体例として、県道67号線の赤岩交差点付近で開通前に記録されていた渋滞が解消されたことが報告されています。

 また、松伏田島産業団地から越谷市内の交差点までの所要時間が約4分短縮されるなど、円滑な走行環境が一部で形成されつつあります。

 しかしながら、主要な目的のひとつである国道4号現道の混雑緩和については、越谷市内などの計測地点において交通量の顕著な減少は見られず、交通分散が十分に進んでいない現状が指摘されています。

 防災面での効果も見込まれます。

 過去の関東・東北豪雨などの際、国道4号では冠水による通行止めが発生し、物流や緊急車両の通行に支障が生じました。

 東埼玉道路の専用部は、利根川氾濫時などの浸水想定区域において影響を回避しやすい構造となる計画であり、災害時における物資輸送や支援活動のための代替ルートとしての機能が期待されています。

「東埼玉道路」の概要(画像:国土交通省)。
「東埼玉道路」の概要(画像:国土交通省)。

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 全線開通に向けた今後の展望として、国道4号現道からの確実な交通転換を促すためには、残る一般部および専用部の整備を進め、国道16号へと接続するネットワークを構築することが不可欠です。

 専用部が完成した場合の物流効率化の推計では、東埼玉テクノポリス周辺から千葉県の高谷JCTまでの所要時間が、現況の約55分から整備後には約30分へ短縮されると試算されています。

 沿線地域には日本最大の商業施設「越谷レイクタウン」や「草加柿木フーズサイト」、「越谷流通業務団地」といった商業・物流施設が立地しており、アクセス性の向上はこれら産業の生産性向上に直結するとされています。

 道路を利用する一般のドライバーからは、すでに開通している区間の道幅の広さや信号の少なさによる走りやすさが評価される一方で、春日部方面への未開通区間における早期整備を望む意見が見られます。

 北首都国道事務所は、全線開通による広域ネットワークの完成を目指し、用地買収や関係機関との協議を継続しながら工事を進めていく方針を示しています。

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