シエンタ・フリード対抗なるか!? 日産新型「小型バン」27年度登場! 車中泊にも「ちょうどイイ」はず 次期「バネット」から予想する今後の展望
日産の次期型コンパクトミニバンはどうなる? 27年度登場の後継車を考察
日本市場で支持を集めるコンパクトミニバン。
【画像】超カッコいい! これが日産の小型「“スライドドア”バン」です! 画像で見る(30枚以上)
トヨタ「シエンタ」とホンダ「フリード」が市場を牽引する中、日産は現在このクラスに直接的な対抗馬を持っていません。
しかし2027年度に登場予定の「NV200バネット」後継車が、その状況を変化させる可能性があります。
そんな次期バネットの展望を予想していきます。
![日産の新型「“スライドドア”バン」どうなる!?[写真は現行型「NV200バネット」]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/03/20260328_nissan_vanette.jpg?v=1774678860)
扱いやすいサイズに2列および3列シートを設定するコンパクトミニバンは、日本国内で安定した需要を持つカテゴリーです。
現在、この市場はトヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」が主に選択されています。
一方で日産には長らく直接的な競合車が存在していませんでしたが、経営再建計画に伴う新型車投入の動きの中で、新たな乗用モデルが展開される可能性も考えられます。
現在の日本国内において、日産のラインナップにおいてサイズ感が近いモデルが「NV200バネット」です。
ボディサイズは全長4400mm×全幅1695mm×全高1855mm、ホイールベース2725mmであり、シエンタやフリードと比較して全長と全高が約150mm長くなっています。
NV200バネットは商用ユースを主軸とするモデルですが、日常使いを想定した5人乗りおよび7人乗りのワゴンモデルも用意されています。
室内空間に余裕があり、2列目シートを畳んだ際の荷室寸法は長さ1581mm、幅1500mm、高さ1230mmとなり、シエンタの荷室サイズである長さ1525mm、幅1265mm、高さ1105mmを上回る空間を備えています。
一方で、乗用車としての利用を考慮すると特有の制約も存在します。スライドドアは電動式ではなく手動式となっています。
また、搭載されるエンジンは最高出力113ps、最大トルク150Nmを発揮する1.6リッター直列4気筒の「HR16DE」型ガソリンエンジンのみです。
1.5リッターエンジンを搭載する競合車種と比較すると排気量区分が上がり自動車税が高くなるほか、燃費性能においても差が生じます。
足回りの設定も積載時の安定性を重視しているため、日常利用に最適化されたシエンタやフリードのような乗り心地とは異なります。これらの要因から、一般向けのコンパクトミニバンとしては競合しにくい位置付けにありました。

NV200バネットは2009年に小型商用車およびワゴン車として登場して以降、複数回の改良を実施してきました。
直近では2025年12月15日に一部仕様向上を行っています。
この改良では、先行車発進お知らせ機能や、ドアロック連動格納ドアミラー、コンフォートフラッシャーが標準装備され、一部グレードにはサイドターンランプ付きドアミラーが採用されました。
室内においては全シートが抗菌仕様となり、運転席と助手席にスパイナルサポート機能が採用されています。
さらに、サンドベージュのボディカラーにブラックパーツを組み合わせた新グレード「Outdoor Black Edition」を追加。
価格は商用モデルが236万3900円から313万1700円、ワゴンモデルが258万600円から280万3900円に設定されています。
改良が加えられる一方で、日産は2025年7月15日に経営再建計画「Re:Nissan」の一環として生産拠点の見直しを発表しました。
この発表により、日産車体・湘南工場へ委託している現行NV200バネットの生産を2026年度中に終了することが決定しています。
同工場で生産中の小型商用バン「AD」も2025年10月に生産終了が予定されており、これにより同工場での日産車の委託生産は完了する見通しです。
同時に、次期型となるNV200バネットの後継モデルが2027年度に導入されることが明言されています。
次期バネットにはシエンタ/フリードに対抗する乗用ワゴンを! 求められる独自コンセプトは?
2027年度に登場予定の後継モデルは、あくまでの現状の商用バンとしての利用を想定としたモデルとなる可能性が高いです。
しかし、現行同様に乗用ワゴンを設定するのであれば、既存のシエンタやフリードとは異なるアプローチで市場へ参入することで、コンパクトミニバンのラインナップとして展開することも可能です。
現行のNV200バネットは、その積載能力や構造を活かした派生モデルが展開されてきました。
オーテックによる特装車として、大人2名が就寝可能なベッドシステムを備えた「マルチベッド」が設定されています。
また、2024年12月には木目を取り入れた内装や専用シートを採用した「MYROOM」も追加されるなど、商用バン特有の堅牢な構造や、車中泊時の換気に利用できる手動開閉式の小窓を持つスライドドアなどは、アウトドアや趣味の用途において評価されています。
次期型では、ルノー「カングー」のような実用空間とデザイン性を兼ね備えた方向性や、三菱「デリカD:5」のようにタフな走行性能を想起させる独自の立ち位置を構築することなどにより、独自個性により商品力強化も期待できます。
シエンタやフリードが日常のファミリーユースに最適化されているのに対し、日産はレジャーやアウトドア活動に軸足を置いたコンパクトミニバンを提案することで、明確な差別化を図ることができます。

現在の国内自動車市場において、コンパクトミニバンは手堅い販売台数が見込めるカテゴリーです。日産は現在、厳しい経営状況を好転させるために新型モデルの展開を進めています。
2026年夏には高級ミニバンであるエルグランドのフルモデルチェンジが控えており、2027年には本格SUVであるパトロールの投入も明らかになっています。これらに加えて、コンパクトSUVのキックスなどもラインナップされています。
こうした製品群の中で、量販が見込めるコンパクトミニバンの市場に新たなモデルを投入することは、日本国内での販売台数を確保する上で重要です。
2027年度に登場する後継モデルが、商用車としての高い実用性を維持しつつ、乗用モデルとしての独自性や魅力を持ったパッケージングとなれば、新たな顧客層を獲得する基幹車種となる可能性があります。
日産が今後、どのような仕様やコンセプトを持った後継モデルを発表するのか、2027年度の導入に向けた詳細情報の公開が待たれます。

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